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【注意報】小麦、六条大麦、二条大麦に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 栃木県2024年5月17日

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栃木県農業総合研究センターは、小麦、六条大麦、二条大麦に赤かび病が県内全域で多発のおそれがあるとして、5月16日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。

小麦の発病状況、小麦の発病・菌糸と分生子塊(栃木県農業総合研究センター)小麦の発病状況、小麦の発病・菌糸と分生子塊(栃木県農業総合研究センター)

栃木県農業総合研究センターによると、5月上旬の麦類赤かび病発生ほ場率は、近年では最も高い46.5%(平年値4.5%)。発生穂率は2.6%(平年値0.0%)だった。麦種別の発生ほ場率は、小麦(72.7%)、六条大麦(50.0%)、二条大麦(30.0%)の順に多かった。

図:麦類赤かび病発生ほ場率(5月上旬)

4月下旬から周期的に降雨があり、感染・発病に適した気象条件だった。気象庁が5月9日に発表した1か月予報によると、気温が高く降水量が多いことから、今後さらに発生の増加が懸念される。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇赤かび病の病原菌は、人や家畜に有害なかび毒(デオキシニバレノール(DON)、ニバレノール(NIV)等)を産生することから、赤かび粒の混入した麦は販売できないため、早急に防除を行う必要がある。

(1)薬剤の収穫前日数及び使用回数に留意して散布する。収穫期が迫っている二条大麦及び六条大麦を防除するときは特に注意する。
(2)薬剤耐性菌の発生を防ぐため、FRACコードの異なる薬剤をローテーション散布する。
(3)散布直後の降雨は防除効果が低下するため、降雨予想に留意し散布する。
(4)収穫の遅れは、かび毒の産生を助長する原因となるため、適期収穫を行う。
(5)収穫時は赤かび病被害粒の混入防止に努め、立毛中に発生が確認された麦は刈り分けする。

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