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【注意報】ナシ、ブドウ、カキ等に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年5月21日

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滋賀県病害虫防除所は、ナシ、ブドウ、カキ等に果樹カメムシ類(主にチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ)が県内全域で多発のおそれがあるとして、5月20日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。

チャバネアオカメムシ(左)、ツヤアオカメムシ(写真提供:滋賀県病害虫防除所)チャバネアオカメムシ(左)、ツヤアオカメムシ(写真提供:滋賀県病害虫防除所)

滋賀県病害虫防除所によると、5月第3半旬に果樹カメムシ類の予察灯での誘殺数が急増し、チャバネアオカメムシの誘殺数が平年の7.3倍、ツヤアオカメムシが29.6倍となった。果樹カメムシ類の予察灯での4月からの累積誘殺数は過去10年で最も多い。また、チャバネアオカメムシの越冬成虫数は、過去10年間で2番目に多い。

大阪管区気象台の気象予報では、向こう1か月の気温は高いと予想されており、果樹カメムシ類の活動がさらに活発になり、果樹園への飛来が増加するため、被害の発生が懸念される。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇気温が高く、風の弱い夜に飛来する習性がある。園内で発生を確認したら早朝か夕方に防除を行うが、必要以上の薬剤散布は、天敵を減少させ、ハダニ類やカイガラムシ類の増加につながるため注意する。

〇防虫ネット(6mm以下)を備える果樹園では、ネットの裾をペグや土嚢等で固定するとともに、ネットの破損がないか点検する。

〇局地的に飛来し、集中的に加害する傾向があるため、各園地で見回りを行う。

〇山林隣接園や過去に被害を受けた園では特に注意する。

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