【注意報】春まき小麦のムギキモグリバエ 全道で早発・多発のおそれ 北海道2024年5月22日
北海道病害虫防除所は、春まき小麦のムギキモグリバエが全道で早発・多発のおそれがあるとして、5月21日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
北海道病害虫防除所によると、前年のムギキモグリバエの発生は平年より多く、秋季も高温に経過したため越冬密度は高いと推測されている。
生育初期の早い加害時期では、異常分げつにより無効茎が増加し、茎芯枯れ被害では新葉が抽出しないで枯死する。出穂前の加害では出すくみ被害により有効穂数が減少し、出穂直前の加害では白穂や傷穂被害が発生。被害として認識しやすい白穂や傷穂よりも、異常分げつや茎芯枯れなど早い時期の被害ではより大きな減収につながる一方、被害として認識されにくいため、必要な防除が実施されていないおそれがある。
春まき小麦予察における、ほ場すくい取り調査によるムギキモグリバエ初発期は、いずれの地点においても平年より早かった。5月3半旬における成虫捕獲頭数はいずれの地点においても平年より多い(表)。
札幌管区気象台が5月16日に発表した2週間気温予報によると、5月24日から28日の気温は平年より高いと予報。今年のムギキモグリバエの産卵および幼虫による加害は平年より早くなり、発生量も多いと予想される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇茎葉散布を2~3回実施する。
〇早期被害を防ぐための防除開始は従来、4月は種で4.5~6葉期、5月上旬は種で3~6葉期、5月中旬以降は種で1.5~6葉期。早発で今後の高温も予想されているので防除開始が遅れないよう注意する。
重要な記事
最新の記事
-
飼料用米多収日本一 山口県のあぐりてらす阿知須 10a当たり863kg2025年3月3日
-
【特殊報】ナシ胴枯細菌病 県内で初めて発生を確認 島根県2025年3月3日
-
政府備蓄米売り渡し 入札 3月10日に実施 農水省2025年3月3日
-
新潟県の25年産米概算金「コシ2.3万円」 早期提示に歓迎の声 集荷競争、今年も激化か2025年3月3日
-
米の集荷数量 前年比23万t減に拡大 農水省2025年3月3日
-
米価高騰問題への視座【森島 賢・正義派の農政論】2025年3月3日
-
【次期家畜改良目標】低コスト、スマート農業重視 酪農は長命連産、肉牛は短期肥育2025年3月3日
-
【改正畜安法の現状と課題】需給対策拡大が焦点 問われる「国主導」2025年3月3日
-
あなたたちは強い〝武器〟を持っている JA全国青年大会での「青年の主張」「青年組織活動実績発表」講評 審査委員長・小松泰信さん2025年3月3日
-
JA農業経営コンサルタント 15人を認証 全中2025年3月3日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年3月3日
-
農業用バイオスティミュラント「エンビタ」とは 水稲育苗期にも効果 北興化学工業2025年3月3日
-
アミューズメント施設運営「ティスコ」株式を譲受 農林中金キャピタル2025年3月3日
-
「2025ローズポークおいしさまるごとキャンペーン」でプレゼント 茨城県銘柄豚振興会2025年3月3日
-
福岡ソフトバンクホークスとのオフィシャルスポンサー契約更新 デンカ2025年3月3日
-
ファーマーズ&キッズフェスタ2025 好天で多数の参加者 井関農機は農業機械体験2025年3月3日
-
【今川直人・農協の核心】産地化で役割が高まる農協の野菜取り扱い2025年3月3日
-
野菜がたっぷり食べられるカレー味「ケンミンカレー焼ビーフン」新発売2025年3月3日
-
第164回勉強会『海外市場での植物工場・施設園芸の展開』開催 植物工場研究会2025年3月3日
-
春の山梨の食材の魅力を伝えるマルシェ 5日から国分寺マルイで開催 雨風太陽2025年3月3日