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「埼玉ニュービジネス大賞」小型選別機「ロボせんか」農業課題をDX化2024年5月27日

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埼玉ニュービジネス協議会は5月21日、独創的、新規性に富むビジネスプランを表彰・支援する「第2回埼玉ニュービジネス大賞」の表彰式をさいたま市内で開催。大賞は、JAいるま野チンゲンサイ部会長の塩川武彦氏(川越市)が開発した小型選別機「ロボせんか」が選ばれた。受賞者には表彰状、トロフィーと会員による支援体制の提供、特別会員の権利1年分が贈られた。

「埼玉ニュービジネス大賞」の表彰式。中央が大賞を受賞した塩川氏「埼玉ニュービジネス大賞」の表彰式。中央が大賞を受賞した塩川氏

「埼玉ニュービジネス大賞」に選ばれた「ロボせんか」は、サトイモ出荷作業の軽減のために開発された低コストで小型の選果機で、露地野菜農家歴31年の塩川氏が、"引き出しにしまえる選別機で、農業課題を解決する"をテーマに、自らの経験を踏まえ開発した。大賞受賞にあたり、塩川氏は「個人農家でもローコストで簡単で気軽に扱える選別ロボット。まずは埼玉の農家さんに届け、農業生産性の課題解決をめざして、農業DX化のための第一歩を応援します。そして全国の農家さんに"使ってもらい喜んでもらいたい"を目標に創業します」とコメントしている。

大賞の「ロボせんか」大賞の「ロボせんか」

また、大賞の「ロボせんか」について、外部審査員で日本政策金融公庫北関東信越創業支援センターの高田美奈所長は「発案から開発に至るまでの熱意に鳥肌が立った。まさに現場感覚から生み出された創意工夫を具現化。農家の高齢化・人手不足という課題に大いに貢献することを期待している」と評した。

同大賞の2回目となる今回は、埼玉県内で新事業に挑戦したいと考える個人や企業を対象に2023年10月から2か月間で公募し、多数の応募から、一次審査では書類審査を実施。同会会員によるメンター制を導入し、一次審査通過の8人には希望に応じて助言を行い、二次審査のプレゼンに向けてブラッシュアップを図った。

審査基準は、➀事業の新規性・革新性、➁起業家精神、➂経済・社会・地域への貢献・波及効果、➃事業の実績並びに将来性、➄財務の健全性。二次審査では、外部審査員と同会理事らとの採点で、合計点から「大賞」「優秀賞」「アイデア賞」「特別賞」(2人)が決まった。

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