五所川原農林高校「りんご高密植栽培講習会」に参加 次世代の担い手育成を支援 日本農業2024年5月30日
株式会社日本農業は5月9日、青森県立五所川原農林高等学校の生物生産科と食品科学科の2年生の生徒を対象に開かれた「りんご高密植栽培講習会」に講師として参加。りんごの高密植栽培の生産技術の提供・支援の取り組みの一環として、苗木の定植実習や同社の内藤祥平CEOによる「りんご産業の未来」をテーマに講話を行った。
高密植栽培の苗木定植実習のようす
2016年の設立から日本産りんごの輸出を手がける日本農業は、青森県弘前市に支店を構えて青森県内のりんご生産者と契約を結び、青森県産りんごをアジア各国へ輸出および日本全国に販売。また、高密植栽培を採用したりんごの生産にも取り組み、地域の生産者などに生産技術を提供・支援している。
今回の講習会への参加はその一環として、青森県のりんご産業の将来の担い手を育成するもの。りんごの高密植栽培を研究開発する日本農業の社員らが、五所川原農林高校の生徒たちに苗木の定植作業を指導した。
講習会では58人の生徒が8班に分かれ、「ふじ」と「ぐんま名月」の苗木を計100本植えた。生徒からは「高密植栽培の苗木の定植は初めてで難しかったけど、周りと声をかけながら作業するのは楽しかった」という声があった。
五所川原農林高校の生徒と苗木を定植する日本農業の内藤CEO(右)
園地実習後は、内藤CEOが「りんご産業の未来」をテーマに講話を実施。日本農業が青森県産りんごの輸出や高密植栽培を取り組む背景や現状を解説し、拡大する海外市場に対応するには早期多収で均質生産、作業省力化が期待できる高密植栽培が不可欠な技術であることを伝えた。また、高校時代に自転車で日本縦断して農業に興味を持ったことや、米国留学、鹿児島・ブラジルでの農業修行など、自身の体験から挑戦を続ける大切さも語った。
その後の質疑応答では生徒から、「家がりんご農家で丸葉栽培をしている。高密植栽培の利点はどのようなところか」「りんごの輸出で大変なエピソードは」などの質問があがった。
講習会の模様は、YouTube「ニチノウチャンネル」で公開している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日