【注意報】普通期水稲にスクミリンゴガイ 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年6月6日
佐賀県農業技術防除センターは、普通期水稲にスクミリンゴガイが県内全域で多発のおそれがあるとして、6月5日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
佐賀県農業技術防除センターによると、2023年12月~今年2月の平均気温は8.7℃(アメダス、佐賀)で、過去10年では2020年(8.9℃)に次いで高く、越冬生貝率は高いと推定される。
早期水稲における調査結果(5月17日)では、1㎡あたりの平均生息数は6.8頭で、平年(2020~2023年の4か年平均値)の2.1頭より多い。また、多発圃場では、スクミリンゴガイによる食害を認めた。山間早植え水稲(5月移植)において、一部の圃場で同種の多発及び食害を認めている。
福岡管区気象台が5月30日に発表した九州北部地方の1か月予報によると、向こう1か月の降水量は平年並か多いと予想。移植後に多雨となった場合、薬剤の効果が低下するとともに浅水管理が困難となり、移植苗が本種に食害される恐れがある。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇水深1センチ程度の浅水管理とする。
〇水口や水尻、作溝に集まった本種を捕獲する。
〇メタアルデヒド剤等の登録薬剤を処理する。
〇稚苗や密苗は本種による食害を受けやすいため、特に対策を徹底する。
【メタアルデヒド粒剤の使用上の留意点】
①は種または移植後に本種を確認したら、直ちに散布する。
②散布後7日間は、落水やかけ流しはしないこと。
③本剤の残効は深水管理で短くなる傾向が認められるため、処理後は浅水管理等の耕種的防除と組み合わせる。
④1回目の散布後も発生状況に留意し、必要に応じて追加散布する。
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