【注意報】さとうきびにタイワンツチイナゴ 南大東島で多発のおそれ 沖縄県2024年6月10日
沖縄県病害虫防除技術センターは、さとうきびにタイワンツチイナゴが南大東島で多発のおそれがあるとして、6月6日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
図1:幼虫(左)と成虫(提供:沖縄県病害虫防除技術センター)
沖縄県病害虫防除技術センターによると、南大東島における5月下旬の調査の結果、新植夏植ほ場における成虫数は1㎡あたり0.2頭、20回すくい取り幼虫数は211.6頭(沖縄本島現年8.9頭、平年0.9頭)で、沖縄本島現年および平年値よりも多かった。
タイワンツチイナゴは年一化性で、卵・幼虫は4~6月に、成虫は6~8月にかけて出現する(図1、2)。同種が多発すると葉の中肋だけを残し食害され甚大な被害となる(図3)。さとうきび以外にも、ほ場周辺のイネ科の牧草や雑草を摂食し、卵期に干ばつが続くと多発しやすい。
図2:卵塊(左)、図3:サトウキビ葉の被害
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇ほ場周辺のイネ科雑草は、若齢幼虫の好適な餌となるため除去に努める。
〇成虫防除を実施する場合には、活動の鈍い早朝に一斉防除を行うと効果的。
〇薬剤散布の際は、近隣作物へのドリフト(飛散)に注意すること。※農薬の使用にあたっては、ラベルをよく読み、登録内容を確認して正しく使用する
※全ての写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター
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