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【注意報】かき、なし、すもも栽培地帯に果樹カメムシ類 県内で多発のおそれ 島根県2024年7月2日

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島根県病害虫防除所は、かき、なし、すもも栽培地帯に果樹カメムシ類が多発のおそれがあるとして、7月1日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。

チャバネアオカメムシによる被害。赤丸内は口針鞘(吸汁痕)(提供:島根県病害虫防除所)チャバネアオカメムシによる被害。赤丸内は口針鞘(吸汁痕)(提供:島根県病害虫防除所)

島根県病害虫防除所によると、予察灯(出雲市)でのチャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシの4月~6月までの累積誘殺数は2922頭(平年値266.4頭)と平年に比べて多く推移している。6月第5半旬、6半旬の予察灯での3種カメムシ類の誘殺数は898頭(平年値25.1頭)、1415頭(平年値76.8頭)と増加傾向にある。

予察灯における3種カメムシ類の4月~6月までの種類別誘殺数はチャバネアオカメムシ874頭(平年値170.4頭)、クサギカメムシ158頭(平年値20.0頭)、ツヤアオカメムシ1889頭(平年値75.9頭)とチャバネアオカメムシとツヤアオカメムシの割合が高い。

チャバネアオカメムシ集合フェロモンのトラップ(出雲市)の4月~6月第5半旬までの累積誘殺数は265頭(平年値89.3頭)と平年に比べてやや多い。

7月中旬の巡回調査ではかきでの被害果率は0.9%(平年値0.1%)とやや多く、今後かきや無袋栽培のなしなどで被害が拡大するおそれがある。なお、有袋栽培のなしでも果実の肥大に伴い果実袋を通して加害される恐れがある。

広島地方気象台が、6月27日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の気象は同種の発生を抑制する要因とはならず被害が増加するおそれがある。

なお、なし(無袋)の摘果作業はほぼ終わっている。かきでは摘果作業が行われているが、果実の被害の有無に注意する。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇山間地や山沿いの園ではカメムシ類の発生加害が多いため特に注意する。

〇薬剤の使用に当たっては、ラベルを確認し、使用回数、濃度、使用量、使用時期を遵守する。

〇最新の農薬登録情報は、農林水産省農薬登録情報提供システムで確認する。

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