【注意報】野菜類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 徳島県2024年7月3日
徳島県立農林水産総合技術支援センターは、野菜類の特に夏秋ナス、夏秋トマト、オクラにオオタバコガが県内全域で多発のおそれがあるとして、7月2日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
ナスの上位葉に産下された卵(黄色円内)(提供:徳島県)
徳島県立農林水産総合技術支援センターによると、フェロモントラップの定点(6地点)調査において、6月第4半旬以降誘殺数が増加。6月第4半旬から第6半旬までの平均誘殺数が94頭と、平年(57.8頭)の約1.6倍誘殺された。
オオタバコガ幼虫と食害痕(提供:徳島県)
今年は、越冬世代成虫数が多く、4月第5半旬から5月第5半旬までのフェロモントラップへの平均誘殺数が94.8頭と、平年(33.2頭)の約2.9倍誘殺された。こうした理由から、第一世代の成虫数も多く、今後、幼虫発生に伴い、被害の増加が予想される。
高松地方気象台が6月27日に発表した1か月予報では、気温は平年より高く、降水量はほぼ平年並。日照時間は平年並か多く、期間の前半は気温がかなり高くなると予想されており、発生助長的な気象条件となる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇被害部位(果実、花蕾)や剪定後の茎葉には卵や幼虫が付着している可能性があるため、圃場外に持ち出して適切に処分する。
〇果実や茎、花蕾に食入した幼虫や発育が進んだ幼虫に対しては薬効が著しく低下するため、発生初期に薬剤防除を行う。
〇同虫は作物の花蕾や生長点付近の新葉に1個ずつ産卵するため、寄生部位を注意深く観察してから防除する。
〇今後、7月上旬及び8月上旬頃に幼虫の発生ピークが来ると予想されるため、表1~3を参考に薬剤防除を行う。
〇今後の発生動向については下記、農林水産総合技術支援センターウェブページ内、病害虫防除所の各種データを参考にする。
〇防除等の詳細については、徳島県植物防疫指針を参照するとともに、薬剤の使用に当たっては、必ず農薬ラベル記載事項を遵守する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(123) -改正食料・農業・農村基本法(9)-2024年12月21日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (40) 【防除学習帖】第279回2024年12月21日
-
農薬の正しい使い方(13)【今さら聞けない営農情報】第279回2024年12月21日
-
【2024年を振り返る】揺れた国の基 食と農を憂う(2)あってはならぬ 米騒動 JA松本ハイランド組合長 田中均氏2024年12月20日
-
【2025年本紙新年号】石破総理インタビュー 元日に掲載 「どうする? この国の進路」2024年12月20日
-
24年産米 11月相対取引価格 60kg2万3961円 前年同月比+57%2024年12月20日
-
鳥インフルエンザ 鹿児島県で今シーズン国内15例目2024年12月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「稼ぐ力」の本当の意味 「もうける」は後の方2024年12月20日
-
(415)年齢差の認識【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年12月20日
-
11月の消費者物価指数 生鮮食品の高騰続く2024年12月20日
-
鳥インフル 英サフォーク州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月20日
-
カレーパン販売個数でギネス世界記録に挑戦 協同組合ネット北海道2024年12月20日
-
【農協時論】農協の責務―組合員の声拾う事業運営をぜひ 元JA富里市常務理事 仲野隆三氏2024年12月20日
-
農林中金がバローホールディングスとポジティブ・インパクト・ファイナンスの契約締結2024年12月20日
-
「全農みんなの子ども料理教室」目黒区で開催 JA全農2024年12月20日
-
国際協同組合年目前 生協コラボInstagramキャンペーン開始 パルシステム神奈川2024年12月20日
-
「防災・災害に関する全国都道府県別意識調査2024」こくみん共済 coop〈全労済〉2024年12月20日
-
もったいないから生まれた「本鶏だし」発売から7か月で販売数2万8000パック突破 エスビー食品2024年12月20日
-
800m離れた場所の温度がわかる 中継機能搭載「ワイヤレス温度計」発売 シンワ測定2024年12月20日
-
「キユーピーパスタソース総選挙」1位は「あえるパスタソース たらこ」2024年12月20日