【注意報】5月から増加傾向 茶にチャノミドリヒメヨコバイ 県下全域で多発のおそれ 宮崎県2024年7月11日
宮崎県病害虫防除・肥料検査センターは、茶にチャノミドリヒメヨコバイが県下全域で多発のおそれがあるとして、7月1日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
宮崎県病害虫防除・肥料検査センターによると、6月中旬の巡回調査の結果、チャノミドリヒメヨコバイの発生面積率は71.4%で(平年38.6%)。発生程度(寄生葉率)は4.6%(平年1.8%)でいずれも平年比多だった(図1、2)。5月以降、発生が増加傾向にあり注意が必要。
鹿児島地方気象台が6月20日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は平年並と予想されており、同虫の活動に好適な条件が続くことが予想されるため注意が必要。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇チャノミドリヒメヨコバイは新芽や新梢を吸汁加害するため、萌芽から開葉初期に薬剤散布による防除を行う。
〇特に翌年の母枝となる秋芽への被害は一番茶への影響が大きくなるため防除を徹底する。また、幼木園や更新園などの新梢の生育期間が長い園では被害が拡大しやすいため注意する。
〇薬剤防除はチャノキイロアザミウマとの同時防除が行えるよう、どちらの害虫にも効果がある薬剤を選定するのが望ましい。
〇農薬を使用する際は、必ず容器のラベルの登録内容を確認し、使用基準を遵守する。
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