【注意報】ダイズ、野菜類、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年7月12日
愛知県は、ダイズ、野菜類、花き類にオオタバコガ県内全域で多発のおそれがあるとして、7月3日に令和6年度病害虫発生予察注意報第4号を発令した。
愛知県農業総合試験場環境基盤研究部病害虫防除室によると、フェロモントラップの6月第1半旬から6月第5半旬までの総誘殺数が平年と比較してやや多い(稲沢市は6月第1半旬から6月第4半旬まで)(図)。
図 フェロモントラップにおけるオオタバコガの誘殺数
・西尾市(ダイズほ場)158頭(平年68.6頭、前年127頭)で、過去10年間と比較して2番目に多い。
・豊田市(ダイズほ場)53頭(平年34.8頭、前年23頭)で、過去10年間と比較して2番目に多い。
・稲沢市(キクほ場)63頭(平年27.7頭、前年41頭)で、過去10年間と比較して2番目に多い。
・豊川市(キクほ場)107頭(平年52.9頭、前年59頭)で、過去10年間と比較して2番目に多い。
名古屋地方気象台が6月27日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の気温は高いと予想されており、オオタバコガの発生に好適な条件となる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇茎、花蕾、果実あるいはキャベツ等の結球部に食入した幼虫や、齢が進んだ幼虫に対しては薬剤の効果が著しく低くなるため、若齢幼虫のうちに薬剤防除を徹底する。
参考:農林水産省農薬登録情報提供システム
〇被害残渣は、卵や幼虫が付着している可能性があるため放置せず適切に処分する。
〇同虫は寄生範囲が広く、ほ場周辺の雑草は増殖源になるため除去する。
〇施設栽培では成虫の飛び込みに注意し、開口部を防虫ネットで被覆する。
〇今後もほ場への飛来が続くことが予想されるため、薬剤防除後もこまめにほ場を巡回し、発生状況に注意する。
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