【注意報】果樹全般に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年7月12日
鳥取県病害虫防除所は、果樹全般に果樹カメムシ類が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月10日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
写真左からチャバネアオカメムシ成虫、クサギカメムシ成虫、ツヤアオカメムシ成虫(提供:いずれも鳥取県病害虫防除所)
鳥取県病害虫防除所によると、カメムシ類の予察灯および集合フェロモントラップにおける調査では、越冬世代成虫の発生量となる6月下旬までの総誘殺数がチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシともに平年を上回っている。
7月4日発表の向こう1か月の気象予報では今後、カメムシ類の活動に好適な条件になる。また、カメムシ類の越冬世代成虫の発生量は多いことから、第1世代成虫が発生する7月中下旬以降に、果樹園への飛来量が増加すると予想される。
ナシ「王秋」収穫期の果実被害㊧、カキ「富有」収穫期の果実被害(提供:いずれも鳥取県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇被害や飛来状況は、ほ場間差が大きいため、園内外をこまめに見回り早期発見に努め、被害果実やカメムシ類の発生が多い場合は早急に防除を行う。特に、多発年に早期被害を受けた地域では注意する。
〇果樹園への飛来量が増加する時期は、例年第1世代成虫が発生する7月中下旬頃だが、多発生年において、7月上旬頃から果樹園への飛来量が増加した事例があるため注意する。
〇防除は、カメムシ類が飛来する夕方か早朝が効果的。ただし、薬剤が乾きにくい気象条件では薬害が発生しやすいため、夕方散布を実施しない。また、カメムシ類は移動性が高いため、広域的な防除に努める。
〇合成ピレスロイド系殺虫剤の多用が、カイガラムシ類及びハダニ類の発生を助長した事例があるため、必要最小限の使用にとどめる。
〇各樹種の防除薬剤は表を参考とする。また、農薬の使用基準を遵守するとともに、使用上の注意事項を守り、散布作業者等の安全の確保に努め、防除を行う際は、農作業安全に十分に注意する。
表:果樹カメムシ類の主な防除薬剤と使用基準
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(131)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年3月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(48)【防除学習帖】第287回2025年3月1日
-
農薬の正しい使い方(21)【今さら聞けない営農情報】第287回2025年3月1日
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(2)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(3)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【米の食味ランキング】猛暑・残暑で西日本のランク落ち目立つ 徳島南部コシヒカリは初の「特A」2025年2月28日
-
【JA全国青年大会】JA青年の主張 最優秀賞に谷本弾さん(JAあきた北青年部)2025年2月28日
-
全農 政府備蓄米入札への応札方針決める2025年2月28日
-
(424)「米国農務省の長期見通し」雑感【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月28日
-
大谷翔平選手が「ファミリーマートおむすびアンバサダー」就任「ぼんご監修おむすび」新発売2025年2月28日
-
東北農林専門職大学、南東北クボタと「スマート農林業」で連携協定締結 山形県新庄市2025年2月28日
-
【役員人事】JA三井リース(4月1日付)2025年2月28日
-
「令和7年2月17日からの大雪」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年2月28日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」のJクレジットを媒介 農林中金2025年2月28日
-
農機の装備や販社連携、オンライン企画一体で農作業安全を推進 クボタ2025年2月28日
-
チラシやHP、SNSで農作業の安全を啓発 体験型研修も実施 ヤンマーアグリ2025年2月28日
-
安全装置を採用、機種別広報で農作業安全を啓発 三菱マヒンドラ農機2025年2月28日
-
農業女子プロジェクトや社外研修でも農作業安全を啓発 井関農機2025年2月28日
-
農業用窒素固定菌資材「エヌキャッチ」 キャンペーン ファイトクローム2025年2月28日
-
【役員人事】雪印メグミルク(4月1日付)2025年2月28日