【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日
群馬県農業技術センターは、野菜・花き類にオオタバコガが栽培地域全域多発のおそれがあるとして、7月12日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
写真1:オオタバコガ幼虫(提供:群馬県農業技術センター)
群馬県農業技術センターによると、群馬県が県内に設置している6地点のフェロモントラップにおける成虫の誘殺数が平年に比べて多く推移。このことから成虫が産卵する卵の数も多く、すでに農作物に被害を与える幼虫が多く発生していると考えられる。また、露地ナス、雨よけトマト、レタス等で幼虫による食害が確認されており、露地ナスでの食害は平年に比べてやや多い。
気象庁が7月11日に発表した向こう1か月の気象予報によると、平均気温は高い確率70%で、オオタバコガの発生量が多くなる気象が予報されている。
写真2:ナス果実に食入するオオタバコガ幼虫(矢印)(提供:群馬県農業技術センター)
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇防除対策
(1)オオタバコガは、幼虫(写真1)が果実や花蕾、結球の内部に食入し(写真2)被害となる。食入すると農薬がかかりにくくなるため、農薬による防除適期は卵がふ化してから食入するまでの約1週間は、ほ場を見回り、幼虫を発見したら適切に防除する。
(2)ナスやトマト等果菜類の被害果、レタスや花き類等の被害株は、内部に幼虫が生息している場合があるため、必ずほ場外へ持ち出して適切に処分する。
〇防除上の留意点
(1)薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
(2)農薬の散布にあたっては、必ず農薬のラベルに記載されている使用方法、注意事項を確認
して適正に使用し、他の作物等への飛散に十分注意する。
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