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TOWING「宙炭」活用 根域制限栽培によるシャインマスカット栽培実証開始 日本農業2024年7月18日

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日本農業はTOWINGと、高機能バイオマス炭「宙炭(そらたん)」を活用した根域制限栽培によるシャインマスカット栽培の実証を開始。日本農業子会社のジャパングレープ(栃木県宇都宮市)が4月に栃木県宇都宮市板戸町にある約4ヘクタールの遊休農地を活用し拡大したぶどう圃場で行われ、高い生産性と環境負荷軽減の実現を目指す。

ジャパングレープが運営する栃木県宇都宮市板戸町のぶどう圃場ジャパングレープが運営する栃木県宇都宮市板戸町のぶどう圃場

両社はそれぞれの資源や特徴を生かし、3月から宇都宮市で、高機能バイオマス炭「宙炭」を活用した根域制限栽培におけるシャインマスカット栽培の実証を開始。収穫量増加や品質向上に加え、環境負荷軽減によるサステナブルな農業の実現を目指す。シャインマスカット栽培や根域制限栽培における宙炭の使用は同実証が初となり、共同で生育調査を実施する。

TOWINGは、地域の未利用バイオマスの炭化物に、TOWINGが保有する土壌由来の微生物群を効率的に選別・培養して実現した農業資材、高機能バイオマス炭「宙炭」を開発・販売。農地に施用すると、作物の品質や収穫量向上、温室効果ガス排出量削減や、資源循環の促進などが可能となる。また、「みどりの食料システム法」に基づき認定された基盤確立事業者として、2023年6月にバイオ炭の農地施用のJ-クレジットのプログラム認定を受けている。

日本農業は、「日本の農業で、世界を驚かす」をミッションに、生産から販売までを一気通貫で担い、産業の構造転換を目指している。日本国内のぶどうの栽培面積が減少傾向にあるなか、高品質な日本産ぶどうの輸出量は増えており、国内外の需要に応えられる産地形成に取り組んでいる。子会社のジャパングレープは、2023年から宇都宮市の遊休農地を活用し、根域制限栽培のぶどう園地を運営しており、今年4月に約4ヘクタールの園地を新たに開園した。

このぶどう園地で行う実証では、シャインマスカットの苗木10本に対して、宙炭は125リットル施用され、14.4kgの温室効果ガス削減が見込まれ、生産性向上に向けた研究開発とともに、持続可能な農業の実現を推進する。

◎実証実験概要
場所:栃木県宇都宮市板戸町
開始日:3月14日(苗木の定植日)
対象品目・本数:ぶどう(シャインマスカット)・10本
収穫予定:2025年9月ごろ

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