【注意報】野菜類、花き類にオオタバコガ 全県で多発のおそれ 秋田県2024年7月23日
秋田県病害虫防除所は、野菜類、花き類にオオタバコガが全県で多発のおそれがあるとして、7月19日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
左上:アスパラガスの食害、右上:ミニトマトの食害、
左下:えだまめの食害、右下:りんどうの食害(提供:秋田県病害虫防除所)
秋田県病害虫防除所によると、防除適期決定ほ(3地点)におけるオオタバコガのフェロモントラップへの総誘殺数は5月5半旬から7月3半旬まで平年よりも多く推移し、7月3半旬に急増。また、6月1半旬から7月3半旬まで総誘殺数は275頭(平年5.3頭)で、2016年の調査開始以降、最も多かった。
アスパラガス、トマト、ミニトマト、えだまめなどの野菜類やきく、リンドウなどの花き類において、オオタバコガの幼虫による被害が県内で広く確認されている。
仙台管区気象台が7月18日に発表した東北地方1か月予報によると、向こう1か月の気温は高く、降水量は平年並か多いと予報。以上から、今後、さらにオオタバコガによる被害が多くなるおそれがある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇同種の幼虫は広食性で多くの野菜類や花き類の花、果実、葉、茎を食害する。トマトなどの果菜類では果実や茎に食入するほか、きくなどの花き類では花蕾や葉を食害し、品質低下や減収を招く。そのため、発生状況を観察し、被害部位は取り除き幼虫を捕殺する。
〇幼虫の齢期が進み、果実や茎、花蕾などに食入すると薬剤がかかりにくくなる。また、老齢幼虫に対しては薬剤の効果が低下するため若齢期のうちに薬剤防除を徹底する。
〇薬剤感受性の低下を回避するため、同一RACコードの薬剤は連用しない。
〇施設栽培では、開口部全てに防虫ネット(目合い4mm以下)を設置し、本虫の施設内への侵入を防ぐ。
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