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【注意報】果樹にチャバネアオカメムシが県内全域で多発 過去10年で最大 群馬県2024年7月24日

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群馬県農業技術センターは、果樹(リンゴ、ナシ)に果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月18日に令和6年度病害虫発生予察注意報第4号を発令した。

チャバネアオカメムシの成虫(体長10~12mm)(提供:群馬県農業技術センター)チャバネアオカメムシの成虫(体長10~12mm)(提供:群馬県農業技術センター)

群馬県農業技術センターによると、県内7地点に設置しているチャバネアオカメムシのフェロモントラップへの誘殺数は、平年に比べて多く推移。7月1半旬(7月1~5日)の7地点の総誘殺数は、平年に比べて3.8倍~18.0倍となっており、7地点とも過去10年で最大となっている。

果樹園へのチャバネアオカメムシの飛来が確認されており、モモ、スモモ、ウメに続いて、ナシやリンゴの幼果への加害が確認されている。

気象庁が7月11日に発表した今後1か月の予報では、気温が高い確率70%。チャバネアオカメムシの活動がさらに活発になり、多くの成虫が果樹園に飛来すると考えられる。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇チャバネアオカメムシの飛来状況は果樹園によって大きく異なる。園内外を見まわり、早期発見と薬剤による適切な防除に努める。

〇農薬の散布は夕方または早朝に行うと効果的。

〇袋がけした果実でも、果実が肥大し袋に密着すると加害される場合があるため注意する。

〇農薬散布は、必ずチャバネアオカメムシの飛来を確認してから行うこと。過度な農薬散布は、天敵を減少させることになり、ハダニ類やカイガラムシ類の多発生を招く。特にピレスロイド系薬剤は、天敵への影響が大きいため多用を避けること。

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