【注意報】果樹全般に果樹カメムシ類 府内全域で多発のおそれ 京都府2024年7月25日
京都府病害虫防除所は、果樹全般に果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカ メムシ)が府内全域で多発のおそれがあるとして、7月24日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発表した。
京都府病害虫防除所によると、今年は果樹カメムシ類の発生が多く、病害虫発生予察注意報第1号(5月2日付)の発表以降も多発生が続き、7月上旬から中旬にかけて予察灯及びフェロモントラップへの誘殺数が急増している。
6月第4半旬から7月第3半旬の、チャバネアオカメムシのフェロモントラップへの誘殺数は京田辺市では302頭(平年37頭)、亀岡市では955頭(平年92頭)、京丹後市では56頭(13頭)と、いずれも平年比で多い。6月第4半旬から7月第3半旬の、チャバネアオカメムシの予察灯への誘殺数は京田辺市では509頭(平年117頭)、亀岡市では204頭(平年12頭)、京丹後市では1024頭(平年70頭)と、いずれも平年比で多い。
6月第4半旬から7月第3半旬の、クサギカメムシの予察灯への誘殺数は京田辺市では19頭(平年4頭)、亀岡市では14頭(平年1頭)、京丹後市では328頭(平年6頭)と、いずれも平年比で多い。
6月第4半旬から7月第3半旬の、ツヤアオカメムシの予察灯への誘殺数は京田辺市では45頭(平年7頭)、亀岡市では7頭(平年1頭)、京丹後市では95頭(平年16頭)と、いずれも平年比で多い。
写真1:果樹カメムシ類の被害果。ナシ(左)とカキ(提供:京都府病害虫防除所)
7月18日発表の近畿地方の気象1か月予報では、気温は高く降水量は平年並とされ、今後果樹園への飛来が増加する恐れがある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇カメムシ類は局地的に発生し被害をもたらすこともあるため、園内外の成虫発生状況をこまめに観察し、発生を認めたら早めに防除すること。特に、山林等の隣接園では注意する。
〇カメムシ類は、夜温が高く風の弱い日の日没頃に多く飛来する。
〇カキの被害は7月中旬以降に発生することが多い。8月中下旬までに加害された果実の多くは落果する。
〇収穫期が近い果樹は、他の病害虫防除も含めて、農薬の使用にあたっては使用基準(特に収穫前日数)を厳守する。
〇ハダニ類やカイガラムシ類が多発する恐れがあるため、合成ピレスロイド剤の連用を避ける。
重要な記事
最新の記事
-
【令和6年度 鳥インフルエンザまとめ】2025年1月22日
-
【特殊報】チャ、植木類、果樹類にチュウゴクアミガサハゴロモ 農業被害を初めて確認 東京都2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(1)どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(2) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(3) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(4) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
禍禍(まがまが)しいMAGA【小松泰信・地方の眼力】2025年1月22日
-
鳥インフル 英イースト・サセックス州など4州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】消費者巻き込み前進を JAぎふ組合長 岩佐哲司氏2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】米も「三方よし」精神で JAグリーン近江組合長 大林 茂松氏2025年1月22日
-
京都府産食材にこだわった新メニュー、みのりカフェ京都ポルタ店がリニューアル JA全農京都2025年1月22日
-
ポンカンの出荷が最盛を迎える JA本渡五和2025年1月22日
-
【地域を診る】地域再生は資金循環策が筋 新たな発想での世代間、産業間の共同 京都橘大学教授 岡田知弘氏2025年1月22日
-
「全日本卓球選手権大会」開幕「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年1月22日
-
焼き芋ブームの火付け役・茨城県行方市で初の「焼き芋サミット」2025年1月22日
-
農のあるくらし日野のエリアマネジメント「令和6年度現地研修会」開催2025年1月22日
-
1月の「ショートケーキの日」岐阜県産いちご「華かがり」登場 カフェコムサ2025年1月22日
-
「知識を育て、未来を耕す」自社メディア『そだてる。』運用開始 唐沢農機サービス2025年1月22日
-
「埼玉県農商工連携フェア」2月5日に開催 埼玉県2025年1月22日
-
「エネルギー基本計画」案で政府へ意見 省エネと再エネで脱炭素加速を パルシステム連合会2025年1月22日