農水省スタートアップ支援を受け統合実証工場の建設開始 MD-Farm2024年7月26日
MD-Farm株式会社(新潟県新発田市)は、次世代型イチゴ植物工場の統合実証棟を山形県南陽市に新設。農林水産省のスタートアップ支援を受け、ロボット及びAI、IoT機器等を統合的に利用した実証と、最終的な導線の確認を目的としている。ここでは、従来の露地栽培に比べ面積効率70倍の栽培(当社調べ)の実現を目指す。12月の竣工を予定。
統合実証棟完成に伴い、これまで実証確認してきた完全無農薬による長期間の安定栽培技術(特許取得済み)も組み合わせ、気候変動にまったく影響されず、物流2024年問題にも対応したイチゴ栽培・生産のトータルソリューションを展開する。
山形南陽市は、ロボット開発において部材調達、金属加工に関してノウハウを持つ企業が多い地域。MD-Farmではこの地の利を活かし、スピーディーなロボット開発と量産をめざす。
同社は、特許を取得した完全無農薬でありながら、長期間、安定的な栽培を実現した技術と南陽工場での実証実績を組み合わせ、イチゴ栽培・生産における様々な課題へのトータルソリューションを提供する。
MD-Farmのイチゴ植物工場は、栽培データをクラウド上で管理するため、気象条件を問わず、国内外どこでも安定した品質と供給量の維持が可能。栽培に適した地域ではなく、消費者に近い場所での生産ができる。この結果、長距離輸送は不要となり流通コストは大幅に削減。新鮮で完熟のイチゴを年間通して提供することが可能となる。
また、ロボット及びAI、IoT機器等の利用により、高齢化などを起因とした農業従事者不足問題にも対応。さらに、MD-Farmのイチゴ植物工場は、CO2、梱包材等を削減することで、環境問題へも対処できる。
なお、設工事全般は、岩谷産業グループの岩谷テクノが担当し、完成度の高い工場を目指す。
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