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【警報】果樹カメムシ県内全域で多発 例年を大幅に上回る 広島県2024年7月29日

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広島県農林水産局は、果樹全般(なし、かんきつ、りんご、かき、ぶどう等)に果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ)が県内全域で多発。平年を大幅に上回っており、異例の状況であることから、7月26日に令和6年度病害虫発生予察警報第1号を発表した。

写真1:果樹カメムシ類(左からチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ)(提供:広島県西部農業技術指導所)写真1:果樹カメムシ類(左からチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ)
(提供:広島県西部農業技術指導所)

広島県内では今年、果樹カメムシ類の発生が多く、令和6年度注意報第1号(5月23日付け)を発表。各産地では追加防除等で対応しているが依然、発生は平年を大幅に上回っており、異例の状況にある。また、7月25日時点で中国地方の向こう1か月の気温は高いと予想。例年果樹カメムシ類が最も多く園地へ飛来する7月下旬頃から8月上旬頃にかけてさらなる多発および被害の拡大が懸念されるため、広島県では調査開始以来、初めて警報を発表した。

広島県農林水産局によると、県内7地点に設置しているチャバネアオカメムシ集合フェロモントラップのへの累積誘殺数(5月第1半旬から7月第4半旬)は、平年の3.3倍から29.0倍と、全ての地点において過去10年で最も多い。広島県では、例年誘殺が少ないかんきつ地帯のトラップにも、大量に誘殺されている。

7月中旬に行ったなしの被害果調査では、被害果率は19.1%となり、過去10年で最も多く、今後さらに被害が拡大する可能性がある。近県では、7月1日までに中国四国地方全ての県で注意報が、7月19日には愛媛県において警報が発表されている。なお、愛媛県では、かんきつでの被害(口針鞘の有無)も報告されている。

左から、果樹カメムシ類による被害果なし、果樹カメムシ類による被害果断面なし(提供:広島県西部農業技術指導所)左から、果樹カメムシ類による被害果なし、果樹カメムシ類による被害果断面なし
(提供:広島県西部農業技術指導所)

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇果樹カメムシ類(写真1)は移動性が高く、飛来は園地間差が大きいため、夕方または早朝にほ場周辺も含めて巡回し、ほ場への飛来が認められたら早急に防除を実施する。特に多発年に被害を受けた園地では注意する。なお、果樹カメムシ類は夜行性であるため、薬剤防除の時間帯としては、夕方が最も効果的。

〇果樹カメムシ類の加害(写真2、写真3)は長期間に及ぶため、継続してほ場の観察に努め、防除実施後も園地への飛来が認められる場合には、追加の防除を実施する。

〇かんきつでの被害は、肉眼での判別が難しいが、加害を受けた果実は、今後黄化し落果する可能性があるため、園地への飛来が多い場合、かんきつ園でも徹底した防除を実施する。

〇有袋栽培について、袋をかけても、果実が肥大して果実袋に密着すると、袋の上から吸汁されることがあるため注意する。

〇合成ピレスロイド系の農薬は天敵への影響が大きく、連用するとハダニ類、カイガラムシ類の発生が多くなる可能性があるため、注意する。

〇薬剤散布については、農薬使用基準(使用量、希釈倍数、使用時期、使用回数等)を遵守するとともに、周辺作物への飛散防止対策を徹底する。

〇最新の農薬情報は、農林水産省ホームページ「農薬コーナー」の「農薬登録情報提供システム」に記載されている。

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