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【注意報】ダイズ吸実性カメムシ類 県下全域で多発に注意 富山県2024年7月31日

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富山県農林水産総合技術センターは、ダイズ吸実性カメムシ類が県下全域で多発のおそれがあるとして、7月30日に令和6年度病害虫発生予察注意報第4号を発表した。

左から、イチモンジカメムシ、ホソヘリカメムシ、トゲシラホシカメムシ(提供:富山県農林水産総合技術センター農業研究所)左から、イチモンジカメムシ、ホソヘリカメムシ、トゲシラホシカメムシ
(提供:富山県農林水産総合技術センター農業研究所)

富山県農林水産総合技術センターによると7月25日現在、ダイズ吸実性カメムシ類が県内全域で多く、今後、子実被害の増加や大豆の青立ちの発生が懸念される。

2023年秋(令和5年9月)の払落し調査では4.0頭と平年(1.1頭)より多かった。7月25日現在の払落し頭数は0.50頭と平年(0.05頭)より多い。また、調査を開始した平成14年から最も多く、子実被害が比較的多く見られた昨年(0.11頭)よりも多い。

払落し調査では、イチモンジカメムシ、ホソヘリカメムシ、トゲシラホシカメムシのいずれのカメムシも平年より多い。

8~9月の気温は高いと予報されており、カメムシ類の活動が活発になると推測される。

吸実被害による被害粒・大豆の青立ち(提供:富山県農林水産総合技術センター農業研究所)吸実被害による被害粒・大豆の青立ち(提供:富山県農林水産総合技術センター農業研究所)

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇莢伸長期と子実肥大期の2回の基本防除を確実に実施する。

〇散布後もほ場内にダイズ吸実性カメムシ類が確認される場合は、追加の防除を確実に行う。

〇8月上旬にダイズ吸実性カメムシ類が多いほ場や山際等の常発地では、追加の防除薬剤の準備を検討する。

〇抵抗性の発達を回避するため、同一系統の薬剤は連用を避ける。

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