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【注意報】かき、なし等に果樹カメムシ類 県内全域で多発に注意 新潟県2024年8月1日

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新潟県病害虫防除所は、果樹(かき、なし等)に果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシ)が県内全域で多発のおそれがあるとして、8月1日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発表した。

表1:フェロモントラップの誘殺状況(5月第1半旬~7月第5半旬)(頭)、 表2:予察灯の誘殺状況(5月第1半旬~7月第5半旬)(頭)

新潟県病害虫防除所によると、佐渡市に設置したフェロモントラップの5月第1半旬から7月第5半旬までの累積誘殺数は平年比多い(表1)。また、予察灯の累積誘殺数は、聖籠町真野は平年比多く、佐渡市徳和は平年比やや多い(表2)。

気象庁が7月25日に発表した向こう1か月の気温は、平年比で高い予想。高温傾向は果樹カメムシ類の増殖を助長し、今後発生する第1世代成虫の発生量の増加が予想される。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇発生には地域差や園地差があるため、園内をこまめに観察し、成虫や被害果を確認したら速やかに防除を行う。山林や雑木に隣接する園地や過去に被害を受けた園地では特に注意する。

〇有袋栽培であっても、果実が肥大して袋に密着すると吸汁される場合があるため注意する。

〇薬剤散布をする場合は、新潟県農作物病害虫雑草防除指針や地域の防除暦などを参考に薬剤を選定し、農薬使用基準を遵守する。

〇果樹カメムシ類は、薄暮期から夜間を中心に活動するため、夕方に薬剤散布をすると効果的。

〇ピレスロイド系薬剤(IRACコード:3A)は果樹カメムシ類への防除効果は高く、残効も期待できるが、天敵類への影響が大きく、ハダニ類やカイガラムシ類等の増加につながる可能性があるため、なるべく連用は避ける。

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