【注意報】温州みかんに黒点病 県内全域で多発のおそれ 静岡県2024年8月5日
静岡県病害虫防除所は、温州みかんに黒点病が県内全域で多発のおそれがあるとして、8月2日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発表した。
静岡県病害虫防除所によると、7月中旬の巡回調査では、発病度は2.43(平年0.22)で平年より多かった(図1)。地域ごとの発病度は東部が2.94(平年0.28)、中部が2.04(平年値0.16)、西部が2.32(平年0.22)。発病度の数値がここ10年間で最も高い(図2)。
今後、台風の襲来などで黒点病にとって好適な条件となった場合、感染拡大が懸念される。
図5:雨滴の流れに沿った病斑(提供:静岡県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇枯枝は伝染源になるため園地から除去する。
〇防除実施以降の累積降水量が250mmに達した時点、または防除実施日から25~30日経過が次の防除実施の目安となる。アメダスの気象データなどから栽培地域での累積降水量を確認し防除を実施する。
〇黒点病の果実への感染時期は6~10月で、長期に渡って感染するため、防除適期を逸しないよう注意する。
〇早生品種を栽培している場合は、薬剤と収穫前日数に注意する。
〇農薬による防除については「農薬安全使用指針・農作物病害虫防除基準」を参照する。
〇不明な点については病害虫防除所、農林技術研究所果樹研究センター、最寄りの農林事務所、農協等に問い合わせる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(123) -改正食料・農業・農村基本法(9)-2024年12月21日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (40) 【防除学習帖】第279回2024年12月21日
-
農薬の正しい使い方(13)【今さら聞けない営農情報】第279回2024年12月21日
-
【2024年を振り返る】揺れた国の基 食と農を憂う(2)あってはならぬ 米騒動 JA松本ハイランド組合長 田中均氏2024年12月20日
-
【2025年本紙新年号】石破総理インタビュー 元日に掲載 「どうする? この国の進路」2024年12月20日
-
24年産米 11月相対取引価格 60kg2万3961円 前年同月比+57%2024年12月20日
-
鳥インフルエンザ 鹿児島県で今シーズン国内15例目2024年12月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「稼ぐ力」の本当の意味 「もうける」は後の方2024年12月20日
-
(415)年齢差の認識【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年12月20日
-
11月の消費者物価指数 生鮮食品の高騰続く2024年12月20日
-
鳥インフル 英サフォーク州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月20日
-
カレーパン販売個数でギネス世界記録に挑戦 協同組合ネット北海道2024年12月20日
-
【農協時論】農協の責務―組合員の声拾う事業運営をぜひ 元JA富里市常務理事 仲野隆三氏2024年12月20日
-
農林中金がバローホールディングスとポジティブ・インパクト・ファイナンスの契約締結2024年12月20日
-
「全農みんなの子ども料理教室」目黒区で開催 JA全農2024年12月20日
-
国際協同組合年目前 生協コラボInstagramキャンペーン開始 パルシステム神奈川2024年12月20日
-
「防災・災害に関する全国都道府県別意識調査2024」こくみん共済 coop〈全労済〉2024年12月20日
-
もったいないから生まれた「本鶏だし」発売から7か月で販売数2万8000パック突破 エスビー食品2024年12月20日
-
800m離れた場所の温度がわかる 中継機能搭載「ワイヤレス温度計」発売 シンワ測定2024年12月20日
-
「キユーピーパスタソース総選挙」1位は「あえるパスタソース たらこ」2024年12月20日