メーカー間の垣根を越えたデータ連携 実証結果と最新の農機OpenAPI仕様書を公開 農研機構2024年8月8日
農研機構は、異なる農機・機器のデータを組み合わせ(データ連携)、農機の稼働状況や作物の生育環境等を評価・分析するため、これまでに策定してきた農機OpenAPI仕様書のデータ項目等を更に充実。併せて、機器間データ連携の実証結果や農機OpenAPI仕様書の今後の維持管理体制について取りまとめた「令和5年度成果報告書」を公開した。
農研機構は、農林水産省の「スマート農業の総合推進対策のうち農林水産データ管理・活用基盤強化事業」において、農機・機器メーカー、ICTベンダー、業界団体等(令和5年度時点、44機関)を構成員とした「農機API共通化コンソーシアム」を令和3年度に設立した。同コンソーシアムでは、作業の効率化や収量、品質の向上に向け、農業者が農機メーカーの枠に限定されることなく、農機・機器から取得できる作業記録等のデータを一元的に管理するために必要な検討を進めてきた。
同事業では、令和3年度にメーカー各社がAPIを実装する際の標準となる「農機OpenAPI仕様書」を策定。また、令和4年度にはその改訂を行うとともに農業者がデータ利活用で実現したい目的・シナリオを具体化した「ユースケース事例集」を公開した。
令和5年度は農機OpenAPI仕様書のデータ項目等を更に充実させるとともに、ユースケースを実現するためのほ場農業機械、施設園芸機器を対象とした機器間データ連携実証の結果などを取りまとめた「令和5年度成果報告書」を公開した。
農機OpenAPI仕様書には、透明性や一貫性等が求められることから、農研機構が運営する「農業機械技術クラスター事業の標準化・共通化推進委員会」内に関係者が自律的かつ継続的に改訂等の管理業務を行う組織を新たに設置した。
これまでの成果が農機・機器メーカー、ICTベンダー等に活用され、将来にわたって持続的かつ安定的に運用されることで、メーカー間の垣根を越えたデータ連携が加速化され、生産現場での農業者のデータ利活用の推進に貢献することが期待される。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(131)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年3月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(48)【防除学習帖】第287回2025年3月1日
-
農薬の正しい使い方(21)【今さら聞けない営農情報】第287回2025年3月1日
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(2)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(3)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【米の食味ランキング】猛暑・残暑で西日本のランク落ち目立つ 徳島南部コシヒカリは初の「特A」2025年2月28日
-
【JA全国青年大会】JA青年の主張 最優秀賞に谷本弾さん(JAあきた北青年部)2025年2月28日
-
全農 政府備蓄米入札への応札方針決める2025年2月28日
-
(424)「米国農務省の長期見通し」雑感【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月28日
-
大谷翔平選手が「ファミリーマートおむすびアンバサダー」就任「ぼんご監修おむすび」新発売2025年2月28日
-
東北農林専門職大学、南東北クボタと「スマート農林業」で連携協定締結 山形県新庄市2025年2月28日
-
【役員人事】JA三井リース(4月1日付)2025年2月28日
-
「令和7年2月17日からの大雪」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年2月28日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」のJクレジットを媒介 農林中金2025年2月28日
-
農機の装備や販社連携、オンライン企画一体で農作業安全を推進 クボタ2025年2月28日
-
チラシやHP、SNSで農作業の安全を啓発 体験型研修も実施 ヤンマーアグリ2025年2月28日
-
安全装置を採用、機種別広報で農作業安全を啓発 三菱マヒンドラ農機2025年2月28日
-
農業女子プロジェクトや社外研修でも農作業安全を啓発 井関農機2025年2月28日
-
農業用窒素固定菌資材「エヌキャッチ」 キャンペーン ファイトクローム2025年2月28日
-
【役員人事】雪印メグミルク(4月1日付)2025年2月28日