【注意報】トマトキバガによるトマトの被害 各地で発生 北海道2024年8月22日
北海道病害虫防除所は、トマトキバガによるトマトの被害が全道で多発していることから、8月21日に令和6年度病害虫発生予察注意報第9号を発表した
侵入警戒有害動植物の一種であるトマトキバガについては、道内では2023年に初めて飛来が確認された。
同種は今年も全道各地で飛来を認めており、各地のハウス栽培トマトで葉や果実の食害が確認されている。
北海道病害虫防除所によると、空知、胆振、日高、渡島管内など、道内各地のハウス栽培トマトで、葉や果実の食害が確認されている。
この事例では、道外からの飛来世代だけでなくハウス内で増殖した世代によると推測される食害が散見される。
フェロモントラップによる調査において全道各地で成虫の誘殺を認めている。
農試内設置のトラップでは、長沼町、比布町、北斗市、芽室町および訓子府町のいずれの地点においても誘殺が確認。
特に、長沼町と北斗市では前年を大きく上回る頭数が継続してトラップに誘殺されており、前年発生が認められなかった地域でも新たに発生する可能性がある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇ほ場を観察し被害の確認に努める。幼虫は数~5ミリ程度と小さく、葉や果実に穿孔侵入する。葉の被害の特徴は、薄皮を残した大ぶりの袋状潜葉痕となり、糞が端に蓄積される。また、幼虫は潜葉痕から脱出後に生長点付近を加害する。
〇トマトキバガの発生が疑われた場合は、速やかに最寄りの農業改良普及センター、農業試験場、病害虫防除所に連絡し、発生種を確認する。
〇薬剤散布を行う。薬剤散布にあたっては、最新の農薬登録情報を確認し、薬剤抵抗性の発達を防ぐため系統が異なる薬剤のローテーション散布を行う(表参照)。
〇被害葉や被害果実はほ場に放置せず、速やかに土中に深く埋没するなどして死滅させ、適切に処分する。
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