フィリピン農業省土壌水管理局と気候変動対策で包括的連携協定(MOU)締結 国際農研2024年8月28日
国際農林水産業研究センター(国際農研)とフィリピン農業省土壌水管理局(BSWM)は8月9日、フィリピン共和国ケソン市のBSWM本局で、包括的な連携協定(MOU)を締結した。両機関の連携により、熱帯島嶼における資源循環型農業の実現が期待される。
同協定は、気候変動に対する農業のレジリエンスを高め、環境調和型の資源循環型農業を実現する技術開発と社会実装を目指すもの。
主な協力内容は、①土壌炭素貯留技術、②土壌流出軽減技術、③河川水質保全技術で、これらの技術は、極端気象に脆弱な熱帯・島嶼地域であるフィリピンの特性を考慮して開発される。
このうち、土壌炭素貯留技術の研究成果は、6月28日に方法論案が公表されたフィリピンにおける水田メタン削減に関するJCM(二国間クレジット制度)に次ぐ事案として期待されている。
国際農研は、これまで沖縄県石垣島にある熱帯・島嶼研究拠点およびフィリピン・ネグロス島でフィリピン農業省砂糖統制庁(SRA)と共同で、各土壌タイプにおける炭素貯留向上技術、農地における環境負荷軽減技術、土壌流出軽減技術、河川水文水質調査などの研究開発を行ってきた。
今回のBSWMとの連携により、これらの知見をフィリピン全土の多様な農地に展開することが可能となる。
連携協定により、気候変動対策技術の開発と普及が加速し、フィリピンだけでなく他の熱帯島嶼国や縄県南西諸島における持続可能な農業発展に大きく貢献することが期待される。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(131)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年3月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(48)【防除学習帖】第287回2025年3月1日
-
農薬の正しい使い方(21)【今さら聞けない営農情報】第287回2025年3月1日
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(2)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(3)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【米の食味ランキング】猛暑・残暑で西日本のランク落ち目立つ 徳島南部コシヒカリは初の「特A」2025年2月28日
-
【JA全国青年大会】JA青年の主張 最優秀賞に谷本弾さん(JAあきた北青年部)2025年2月28日
-
全農 政府備蓄米入札への応札方針決める2025年2月28日
-
(424)「米国農務省の長期見通し」雑感【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月28日
-
大谷翔平選手が「ファミリーマートおむすびアンバサダー」就任「ぼんご監修おむすび」新発売2025年2月28日
-
東北農林専門職大学、南東北クボタと「スマート農林業」で連携協定締結 山形県新庄市2025年2月28日
-
【役員人事】JA三井リース(4月1日付)2025年2月28日
-
「令和7年2月17日からの大雪」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年2月28日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」のJクレジットを媒介 農林中金2025年2月28日
-
農機の装備や販社連携、オンライン企画一体で農作業安全を推進 クボタ2025年2月28日
-
チラシやHP、SNSで農作業の安全を啓発 体験型研修も実施 ヤンマーアグリ2025年2月28日
-
安全装置を採用、機種別広報で農作業安全を啓発 三菱マヒンドラ農機2025年2月28日
-
農業女子プロジェクトや社外研修でも農作業安全を啓発 井関農機2025年2月28日
-
農業用窒素固定菌資材「エヌキャッチ」 キャンペーン ファイトクローム2025年2月28日
-
【役員人事】雪印メグミルク(4月1日付)2025年2月28日