【特殊報】ウメを加害するモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 三重県2024年8月29日
三重県病害虫防除所は、ウメを加害するモモヒメヨコバイの発生を県内で初めて確認。これを受けて、8月29日に令和6年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。
三重県病害虫防除所によると、8月に県北部のウメにおいて、葉が白くかすり状になる症状およびヨコバイ類の寄生を確認された。採取した成虫および幼虫について名古屋植物防疫所に同定を依頼した結果、モモヒメヨコバイ(Singaporashinshana)であると確認。
また、同月に調査を行ったところ、県中部および南部のウメにおいてもモモヒメヨコバイの寄生が確認された。
同種成虫の体長は3.03.5mmで、体色は黄緑色、複眼は黒く、頭頂部中央部に特徴的な黒点がある(図1、図2)。
若齢幼虫の体色は薄い黄色であり、終齢になると黄緑色になる。成虫および幼虫が葉を吸汁。
吸汁されると葉がかすり状に脱色し、被害量が多いと早期落葉する(図3)。
提供:三重県病害虫防除所
同種は中央アジア原産で日本では沖縄県でのみ確認されていたが、2019年に和歌山県のウメで確認されて以降、26都府県で発生が確認されている。
国内ではウメ、モモ、ハナモモ等のバラ科の果樹や花木への加害が確認。
海外ではナシ、リンゴ、ポポー等への加害も報告されている。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇モモヒメヨコバイの発生・被害の早期発見に努め、確認された場合は速やかに寄生葉ごと除去し、圃場外へ持ち出して適切に処分する。
〇ウメおよび小粒核果類ではモモヒメヨコバイに登録のある農薬を使用する。薬剤は農薬登録情報提供システムおよび、三重県農薬情報システムで調べることができる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(123) -改正食料・農業・農村基本法(9)-2024年12月21日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (40) 【防除学習帖】第279回2024年12月21日
-
農薬の正しい使い方(13)【今さら聞けない営農情報】第279回2024年12月21日
-
【2024年を振り返る】揺れた国の基 食と農を憂う(2)あってはならぬ 米騒動 JA松本ハイランド組合長 田中均氏2024年12月20日
-
【2025年本紙新年号】石破総理インタビュー 元日に掲載 「どうする? この国の進路」2024年12月20日
-
24年産米 11月相対取引価格 60kg2万3961円 前年同月比+57%2024年12月20日
-
鳥インフルエンザ 鹿児島県で今シーズン国内15例目2024年12月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「稼ぐ力」の本当の意味 「もうける」は後の方2024年12月20日
-
(415)年齢差の認識【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年12月20日
-
11月の消費者物価指数 生鮮食品の高騰続く2024年12月20日
-
鳥インフル 英サフォーク州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月20日
-
カレーパン販売個数でギネス世界記録に挑戦 協同組合ネット北海道2024年12月20日
-
【農協時論】農協の責務―組合員の声拾う事業運営をぜひ 元JA富里市常務理事 仲野隆三氏2024年12月20日
-
農林中金がバローホールディングスとポジティブ・インパクト・ファイナンスの契約締結2024年12月20日
-
「全農みんなの子ども料理教室」目黒区で開催 JA全農2024年12月20日
-
国際協同組合年目前 生協コラボInstagramキャンペーン開始 パルシステム神奈川2024年12月20日
-
「防災・災害に関する全国都道府県別意識調査2024」こくみん共済 coop〈全労済〉2024年12月20日
-
もったいないから生まれた「本鶏だし」発売から7か月で販売数2万8000パック突破 エスビー食品2024年12月20日
-
800m離れた場所の温度がわかる 中継機能搭載「ワイヤレス温度計」発売 シンワ測定2024年12月20日
-
「キユーピーパスタソース総選挙」1位は「あえるパスタソース たらこ」2024年12月20日