【注意報】大豆、野菜類、花き類などにハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 岡山県2024年9月12日
岡山県病害虫防除所は、大豆、野菜類、花き類などにハスモンヨトウが県内全域で多発のおそれがあるとして、9月11日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
岡山県病害虫防除所によると、9月2日から5日までの巡回調査によると、若齢幼虫の食害による大豆の被害葉(白化葉)の県内の発生ほ場率は34.8%で平年(8.1%)より高い。また、8月1日から31日までのフェロモントラップ(赤磐市)における誘殺数は3569頭で平年(2316.3頭)より多かった。
広島地方気象台が8月20日に発表した向こう3か月の気温は平年より高い見込みで、ハスモンヨトウの発生に好適な条件となる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇ハスモンヨトウは大豆以外に、雑穀では小豆、野菜ではサツマイモ、サトイモ、キャベツ、ナス、ハクサイ、ダイコン、カブ、レタス、ネギ、トマト、ピーマン、ニンジン、イチゴ、アスパラガス、ブロッコリー、果樹ではブドウ、カキ、カンキツ類、花きではキク、バラ、シクラメンなど広範な作物を加害する。
〇若齢幼虫が群生している被害葉(白化葉)を切り取って処分する。
〇幼虫が中齢(体長約2cm)以上になるとほ場に分散して食害して被害量が増大するだけでなく、薬剤の効果が劣ってくるため、若齢幼虫期に薬剤散布を行う。
〇薬剤散布に当たっては薬剤が葉裏にも十分かかるよう留意する。また、薬剤散布後は効果を確認するとともに、その後の幼虫の発生に注意する。
〇大豆及びエダマメにおける主な防除薬剤は、表1、表2のとおり。その他の作物については、各作物に登録のある薬剤で防除する。最新の登録情報は、農林水産省ホームページの農薬登録情報提供システムで確認できる。また、薬剤抵抗性の発達のおそれがあるため、同じ系統の薬剤の連用は避ける。
〇薬剤の散布にあたっては農薬使用基準を順守し、人畜、水産動物等への危害防止に努め、安全・適正に使用するとともに、周辺農作物等へ飛散しないよう十分注意する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(131)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年3月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(48)【防除学習帖】第287回2025年3月1日
-
農薬の正しい使い方(21)【今さら聞けない営農情報】第287回2025年3月1日
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(2)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(3)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【米の食味ランキング】猛暑・残暑で西日本のランク落ち目立つ 徳島南部コシヒカリは初の「特A」2025年2月28日
-
【JA全国青年大会】JA青年の主張 最優秀賞に谷本弾さん(JAあきた北青年部)2025年2月28日
-
全農 政府備蓄米入札への応札方針決める2025年2月28日
-
(424)「米国農務省の長期見通し」雑感【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月28日
-
大谷翔平選手が「ファミリーマートおむすびアンバサダー」就任「ぼんご監修おむすび」新発売2025年2月28日
-
東北農林専門職大学、南東北クボタと「スマート農林業」で連携協定締結 山形県新庄市2025年2月28日
-
【役員人事】JA三井リース(4月1日付)2025年2月28日
-
「令和7年2月17日からの大雪」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年2月28日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」のJクレジットを媒介 農林中金2025年2月28日
-
農機の装備や販社連携、オンライン企画一体で農作業安全を推進 クボタ2025年2月28日
-
チラシやHP、SNSで農作業の安全を啓発 体験型研修も実施 ヤンマーアグリ2025年2月28日
-
安全装置を採用、機種別広報で農作業安全を啓発 三菱マヒンドラ農機2025年2月28日
-
農業女子プロジェクトや社外研修でも農作業安全を啓発 井関農機2025年2月28日
-
農業用窒素固定菌資材「エヌキャッチ」 キャンペーン ファイトクローム2025年2月28日
-
【役員人事】雪印メグミルク(4月1日付)2025年2月28日