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【注意報】大豆、イチゴなどにハスモンヨトウ 多発のおそれ 福岡県2024年9月26日

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福岡県病害虫防除所は、大豆、野菜類(イチゴなど)にハスモンヨトウが県内で多発のおそれがあるとして、9月19日に令和6年度病害虫発生予察注意報第5号を発表した。

福岡県病害虫防除所によると、8月1半旬から9月2半旬のフェロモントラップにおける雄成虫の誘殺数は平年よりやや少なかったが、9月3半旬以降、ハスモンヨトウのフェロモントラップへの誘殺数が増加傾向。特に筑後市で、9月3半旬から4半旬にかけて急激に増加している(図1)。

図1:フェロモントラップにおけるハスモンヨトウの誘殺成虫数図1:フェロモントラップにおけるハスモンヨトウの誘殺成虫数

大豆の9月2半旬調査の結果では、白変葉発生株率は15.4%(平年3.3%前年17.1%)、発生ほ場率は83.3%(平年48.9%前年100%)で平年より多かった(図2)。なお、ハスモンヨトウの10株当たり払い落し幼虫数は2.3頭(平年4.1頭前年2.8頭)、発生ほ場率58.3%(平年64.8%前年100%)だった。

図2:大豆における白変葉の発生株率の推移図2:大豆における白変葉の発生株率の推移

イチゴの9月2半旬調査の結果では、チョウ目被害株率は6.8%(平年2.7%前年4.0%)、発生ほ場率58.3%(平年49.8%前年50.0%)で、平年より多かった。

福岡管区気象台が9月19日付で発表した1か月予報では、向こう1か月の気温(9/21~10/20)は高く、期間の前半はかなり高くなると予想されている。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)共通
〇ほ場周辺の雑草は増殖の場となるため、除草を徹底する。
〇中齢幼虫になると薬剤の効果が低下するため、早期発見に努め、若齢幼虫のうちに薬剤防除を実施する。
〇薬剤感受性の低下を防ぐため、同一系統薬剤の連用は避け、ローテーション散布する。なお、一部の薬剤で感受性の低下が懸念されているため、薬剤の選定には十分注意する。
〇フェロモントラップを活用した防除適期の目安は、誘殺ピークから10日目頃だが、地域によって誘殺数に差があるため、ほ場で発生状況を必ず確認し、防除する。

(2)大豆
〇ほ場のハスモンヨトウや白変葉の発生状況を確認し、薬剤防除を実施する。

(3)野菜
〇施設栽培の場合は、ハウスの開口部に防虫ネット(目合い0.4mm以下)を張り、成虫の飛び込
みを防止する。
〇イチゴ、ナス、トマト等の果菜類では、葉以外にも花蕾や果実を食害するため注意する。

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