【特殊報】ホオズキにタバコノミハムシ 県内で初めて確認 福岡県2024年9月26日
福岡県病害虫防除所は、ホオズキにタバコノミハムシ(Epitrixhirtipennis(Melsheimer))を県内で初めて確認。これを受けて、9月18日に令和6年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。
タバコノミハムシ成虫による葉の食害痕(提供:福岡県病害虫防除所)
福岡県病害虫防除所によると、6月に県北部のホオズキ生産ほ場において、数ミリの小孔が複数生じたホオズキ葉とハムシ類成虫の寄生が確認された。当該ほ場で採取された個体がタバコノミハムシであることが疑われたため、農林水産省門司植物防疫所に同定依頼をしたところ、タバコノミハムシであることが判明した。
国内では平成23年に群馬県で同種が確認されて以降、九州から北陸、関東に至る各地で本種の発生が確認されている。
成虫はやや扁平な長楕円形で、体長は1.5~2.5mm。前胸は赤褐色であり、翅鞘は黄褐色で中央部に不明瞭な暗色の横帯を有する。後脚腿節は肥大している。成虫は、葉を貫通、あるいは葉の表皮を残して葉肉を食害するため、葉に直径1~2ミリ程度の白変または小孔が食害痕として確認される(写真)。ふ化幼虫は地中で根を食害する。
ナス科植物を寄主とし、国内ではホオズキ以外にもトマトやナス、バレイショで被害が報告されている。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇9月9日現在、ホオズキにおいて、タバコノミハムシに対する登録農薬はない。なお、他県の事例では、同種は主に減農薬や無農薬栽培のほ場で発生が確認されており、慣行防除を実施しているほ場では被害の発生はほとんど確認されていない。
〇同種の発生ほ場では、周辺のナス科植物への移動を防ぐため、栽培終了後は残渣を速やかに処分する。
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
変革恐れずチャレンジを JA共済連入会式2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
「八百結びの作物」が「マタニティフード認定」取得 壌結合同会社2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日