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生物多様性の力で虫害を防ぐ 混ぜて植えるべき植物の遺伝子型ペアをゲノム情報から予測2024年10月8日

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横浜市立大学木原生物学研究所 清水健太郎客員教授(チューリッヒ大学 研究所長・教授兼任)および北海道大学大学院地球環境科学研究院 佐藤安弘助教、龍谷大学農学部 永野惇教授(慶應義塾大学先端生命科学研究所 特任教授)らの研究グループは、磁石の相互作用の物理理論をDNA配列解析に適用する新手法を使って、虫害を軽減できるゲノムの組み合わせを特定することに成功した。農業に適用すれば、化学農薬の使用を減らすことで環境・生物多様性保全などの推進に貢献が期待される。

図1:同研究で確立した方法。ランダムに配置された多くの遺伝子型から隣同士の相互作用をゲノム情報と機械学習で予測して(左)、混ぜて植えるペアを効率良く選ぶ(右)。図1:同研究で確立した方法。
ランダムに配置された多くの遺伝子型から隣同士の相互作用をゲノム情報と機械学習で予測して(左)、
混ぜて植えるペアを効率良く選ぶ(右)。

同研究グループは、磁石の相互作用の物理理論をDNA配列解析に適用する新手法Neighbor GWASを開発し、それを用いて異なる遺伝子型の植物を混ぜて植えることによって、昆虫による虫害を減らすことに成功した(図1)。

同研究を農業に応用することで、環境保全や生物多様性保全、農林水産省「みどりの食糧システム戦略」の推進への貢献が期待される。

同研究成果は10月7日、国際科学誌『Nature Communications』」に掲載された。

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