【注意報】露地野菜、施設野菜、花き類などにハスモンヨトウ 県下全域で多発のおそれ 高知県2024年10月17日
高知県病害虫防除所は、露地野菜類、施設野菜類、花き類などにハスモンヨトウが県下全域で多発のおそれがあるとして、10月16日に令和6年度病害虫発生予察注意報第6号を発表した。
高知県病害虫防除所によると、フェロモントラップにおける9月第5、6半旬の雄成虫の誘殺数は、県内全域で平年を上回っており、県東部で平年の約1.8倍、中央部で約1.3倍、中西部で約2.4倍、西部で約4.0倍となっている。
県内全域で9月中下旬に実施した卵塊調査では、東部、中央部、西部で平均卵塊数が平年を上回っており、特に東部ではサトイモ50株あたりの卵塊数が30を超える地点も見られた。
高松地方気象台が10月3日に発表した四国地方の向こう1か月の気象予報では、気温は平年よりも高いと予想されており、ハスモンヨトウの生育に好適な条件が継続すると考えられる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇施設栽培では、ハウスサイドや天窓に防虫ネット被覆を行うなど成虫の侵入防止に努める。また、交信かく乱剤(合成フェロモン剤)の利用も有効。
写真1:ハスモンヨトウ卵塊(提供:高知県病害虫防除所)
〇卵塊(写真1)を除去し、幼虫は見つけ次第捕殺する。なお、卵塊は植物体だけではなく防虫ネット等にも産み付けられるので注意する。
写真2:ハスモンヨトウ老齢幼虫(提供:高知県病害虫防除所)
〇老齢幼虫(写真2)になると食害量が多くなるとともに薬剤の防除効果が低下するため、若齢期の防除に努める。また、薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統の薬剤の連用は避ける。薬剤の選定にあたっては、県の「病害虫防除指針」を参照し、農薬使用基準の遵守及び周辺農作物等への飛散防止対策を徹底する。
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
変革恐れずチャレンジを JA共済連入会式2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
「八百結びの作物」が「マタニティフード認定」取得 壌結合同会社2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日