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【注意報】野菜、花き類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年10月23日

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滋賀県病害虫防除所は、野菜類、花き類にハスモンヨトウが県内全域で多発のおそれがあるとして、10月22日に令和6年度病害虫発生予察注意報第8号を発表した。

図:フェロモントラップによるハスモンヨトウ成虫の誘殺状況(平年値は平成26年~令和5年の平均値)

フェロモントラップによるハスモンヨトウ成虫の誘殺状況(平年値は平成26年~令和5年の平均値)

滋賀県病害虫防除所によると、県内3か所に設置しているフェロモントラップでのハスモンヨトウの誘殺数が増加。近江八幡市安土町大中での9月以降の累積誘殺数は平年の約1.9倍で、10月第2半旬以降、誘殺数が急増している(図a)。高島市今津町日置前での9月以降の累積誘殺数は平年の約1.6倍で、8月第5半旬以降、平年より多い状況が続いている(図c)。

露地ほ場のアブラナ科野菜で、幼虫による食害が多数確認されている(写真)。

写真:ハスモンヨトウ幼虫によるキャベツの加害(左上)葉裏に群がる若齢幼虫、(左下・右下)老齢幼虫 (提供:滋賀県病害虫防除所)

ハスモンヨトウ幼虫によるキャベツの加害(左上)葉裏に群がる若齢幼虫、(左下・右下)老齢幼虫
(提供:滋賀県病害虫防除所)

大阪管区気象台が10月17日に発表した向こう1か月の気象予報では、気温は高いと予想。今後も発生に好適な状況が続くため、被害の増加が懸念される。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇早期発見に努め、若齢幼虫が葉裏に群生しているうちに捕殺する。

〇中齢~老齢幼虫になると薬剤の効果が低下するため、若齢期に薬剤を散布する。また、成虫は次々に飛来して産卵するので、薬剤散布後も発生状況に十分注意する。

〇施設栽培では、開口部を防虫ネットで覆い、成虫の侵入を防ぐ。

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