アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立へ「技術カタログ Ver.3.0」公開 国際農研2024年11月14日
国際農研は11月13日、国際農研Webサイトに「アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログ」Ver.3.0を公開した。
技術カタログVer.3.0の表紙および内容
技術カタログVer.3.0では、これまでの農林水産業分野の国立研究開発法人に加え、産業技術総合研究所及び日本国内の大学(立命館大学、秋田県立大学木材高度加工研究所、名古屋大学、信州大学、東京農工大学、茨城大学、宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター)による9技術を新たに加え、計40技術に拡充した。
技術カタログは、農林水産省「みどりの食料システム戦略」をふまえた「グリーンアジアプロジェクト」の一環として、国際農研が中心となって作成。2023年3月のVer.1.0公表後、同9月、国際農研、農研機構、森林総研、水産研究・教育機構が国内での研究や国際共同研究で得た成果の中から、温室効果ガス削減、化学肥料・農薬低減など、「みどりの食料システム戦略」で掲げる分野に貢献しうる計31技術を取りまとめ、技術カタログVer.2.0として公開した。
このVer.2.0は、国連機関である国連食料システムコーディネーションハブ、国連食糧農業機関(FAO)、ASEAN事務局を通じて世界各国に発信されている。
また、Ver.3.0の公開に併せて、技術カタログWebデータベースには、新たに共同研究参画機関の機関名と国名を掲載したうえで、国名でも検索できる。
技術カタログは、アジアモンスーン地域の行政官、研究者、普及担当者、農林漁業者、民間セクターを含む多様な関係者に利用されることを想定。今回追加した新たな技術についても各国と共有し、技術の応用や実装を促していくことで、アジアモンスーン地域における持続的な食料システムの構築を推進していく。
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