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ジャパニーズウイスキー向けオオムギ新品種「こはく雪」開発 農研機構2024年11月20日

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農研機構は、雪の多い北陸地域などで栽培可能なウイスキー用の二条オオムギ新品種「こはく雪」を開発。農研機構上越研究拠点(新潟県上越市)で育成された「こはく雪」は、積雪地での栽培性に優れ、ウイスキー用の麦芽生産にも利用可能な六条オオムギ品種「ゆきはな六条」よりも麦芽品質が優れている。

成熟期の二条大麦「こはく雪」成熟期の二条大麦「こはく雪」

ジャパニーズウイスキーが世界的に評価され、輸出が拡大しており、各地にクラフトウイスキーメーカーが設立されている。特徴あるウイスキーづくりのため、国産オオムギでも特に地元で生産されたオオムギを原料に使いたいというメーカーが増えているが、北日本のウイスキーメーカーからのニーズに応えられるような、積雪地でも安定して栽培できる耐雪性や耐寒性の優れた秋播二条オオムギ品種はなかった。

こうした背景をふまえ、農研機構は積雪地での栽培性に優れ、ウイスキー醸造において重要な麦芽品質も優れるウイスキー用二条オオムギの開発を進め、2024年に「こはく雪(旧系統名:北陸二条皮70号)」を品種登録出願。積雪地のオオムギを用いたウイスキーの生産拡大が期待される。

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