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特定外来生物ツヤハダゴマダラカミキリ 室内試験による樹種選好性の評価 農研機構2024年12月11日

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農研機構は、侵略的外来種であるツヤハダゴマダラカミキリの日本の果樹に対するリスク評価として、国産のバラ科果樹リンゴ、ナシ、モモ、ウメ、オウトウの切枝を用いて、切枝のにおいによる「誘引性」、および切枝に対する「摂食選好性」と「産卵選好性」を好適寄主のカツラと比較する室内試験を実施。その結果、いずれの果樹でもカツラに比べて誘引性や摂食選好性は低いことが明らかになった。侵略的外来種の寄生の可能性を判断する基礎情報を得るツールとして期待される。

図:ツヤハダゴマダラカミキリ成虫(左)と、上部が枯れてしまったカツラ被害木(右)

図:ツヤハダゴマダラカミキリ成虫(左)と、上部が枯れてしまったカツラ被害木(右)

ツヤハダゴマダラカミキリ(図1左)は、国際自然保護連合(IUCNIUCN)により「世界の侵略的外来種ワースト100」にリストアップされるほど樹木に大きな被害を及ぼす害虫として知られる。2020年に国内で発生が確認されて以降、現在までにその被害は14都県にまで広がり、2023年9月には特定外来生物に指定された。

同種は樹木の穿孔せんこう性害虫で、幼虫が樹皮下を食害し、ひどい場合は枯死させる(図右)。同種の寄主範囲は大変広く、日本国内での樹木被害がみられるのは、現在のところ主にカツラ科、ニレ科、トチノキ科、ヤナギ科などの植栽(カツラ、アキニレ、トチノキ、ヤナギ等)で、日本においてはこれらが同種の好適寄主と考えられるが、海外ではバラ科のリンゴ樹にも被害があるとの報告がある。

そこで農研機構は、日本で広く栽培されている果樹のうち、リンゴ、ナシ、モモ、ウメ、オウトウが、ツヤハダゴマダラカミキリに寄生される可能性を明らかにするため、室内実験で果樹枝のにおいへの誘引性、摂食選好性、および産卵選好性について好適寄主のカツラと比較。果樹枝のにおいへの誘引性については、オス成虫はオウトウとナシ枝には誘引されたが、産卵を担うメス成虫はどの枝のにおいにも誘引されなかった。

摂食選好性については、いずれの果樹枝も摂食が確認できたが摂食量は少なく、その選好性はカツラ枝に比べ有意に低かった。産卵選好性については、ナシ枝への選好性がカツラ枝と同程度だったが、他の果樹枝への選好性は有意に低いかった。

これら3つの生物検定法の結果から総合的に判断すると、同種は産卵選好性が高い樹種であっても、誘引性や摂食選好性が低いことが明らかになった。

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