スマート農業の未来を見据え inahoに追加出資 鹿児島堀口製茶2024年12月20日
鹿児島堀口製茶有限会社(鹿児島県志布志市)は12月19日、スマート農業技術の活用および開発におけるさらなる連携強化を目的として、inaho株式会社(神奈川県鎌倉市)への追加出資を発表した。
長い歴史と伝統を誇る日本の茶産業も近年は、少子高齢化や労働力不足、気候変動など多岐にわたる課題に直面している。堀口製茶は、こうした課題を解決するため、先進技術の導入を積極的に推進してきた。
一方、inahoは「RaaS(Robotics as a Service)」モデルを基盤に、生産者の課題を解決できる自動野菜収穫ロボットを利用できるサービスを提供。RaaSモデルは、高額な初期投資を必要とせず、生産現場のデジタル化を促進する重要な技術基盤として注目されている。
茶業の分野でもこうした技術の応用可能性を模索し、実践してきた堀口製茶は、今回の追加出資によりこれまでの取り組みをさらに拡大し、より高次元での連携を目指す。
inahoは、農作業の負担軽減や生産効率向上を目的に、自動化技術を用いたソリューションを提供している。特に、生産者が初期投資を抑えて最新技術を導入できるRaaSモデルは、農業現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支える重要な仕組みとなる。
両社は連携を通じて、自社の茶葉生産の効率化だけでなく、地域農業の発展や農家支援につながるソリューションを開発。また、国内外における産地の競争力の強化を目指す。
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