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【特殊報】ブドウにシタベニハゴロモ 県内の果樹園地で初めて確認 富山県2024年12月27日

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富山県農林水産総合技術センターは、ブドウにシタベニハゴロモ(Lycorma delicatula(White))を県内の果樹園地で初めて確認。これを受けて、12月24日に令和6年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。

写真1:ブドウの樹幹上のシタベニハゴロモ成虫と写真2:シタベニハゴロモ成虫(提供:富山県農林水産総合技術センター 病理昆虫課)

(提供:富山県農林水産総合技術センター 病理昆虫課)

富山県農林水産総合技術センターによると、12月に、富山市八尾地内の露地栽培ブドウに、ハゴロモ類(カメムシ目(半翅目))が多数寄生している様子が認められた。富山県農業研究所病理昆虫課において確認した結果、富山県では2020年に初めて砺波市内(住宅の壁面)で確認されたシタベニハゴロモだった(写真1、2)。

現在、同種によりブドウの樹幹にすす病の発生が見られるが、枯死や果実への被害は確認されていない。

シタベニハゴロモは中国本土、台湾、インドやベトナム原産の侵入害虫。日本では、2009年に石川県のニワウルシにおいて初めて発生が確認された。12月現在、富山県を含む11府県でブドウ、庭木、街路樹および樹林地において発生が確認されている。

シタベニハゴロモ成虫の体長は約2.5cmで、翅を広げた長さは約5cm。前翅はクリーム色、後翅の半分は赤色でいずれにも黒点が散在する。翅の色合いは、地域によって異なる場合がある。

【特殊報】ブドウにシタベニハゴロモ 県内の果樹園地で初めて確認 富山県-2_3.jpg(提供:富山県農林水産総合技術センター
病理昆虫課)

同種は年1世代のみ発生。繁殖は9月以降に行われ、卵は寄主の根際から枝先まで、広い範囲に産み付けられる。産み付けられた卵は、ワックス状の物質で覆われていることが多い(写真3)。卵のまま越冬し、翌年5月頃から幼虫が発生。幼虫が成虫になるまでの期間は約70日で、7月頃から成虫が発生する。

広食性で、70種以上の植物を寄主とすることが知られている。主な寄主植物はブドウ、ナシ、リンゴやウメなどの果樹、ニワウルシ、センダン、アカメガシワおよびサンショウ属などの庭木・街路樹。

成虫は主に樹幹、幼虫は新梢部の枝や葉軸から樹液を吸汁し、植物の生育不良や枯死を引き起こす。加えて、大量の甘露糖分を多く含んだ排泄物を分泌することですす病を引き起こし、果実の汚れの原因となる。葉に多量のすす病が発生すると光合成が阻害されることがある。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)12月現在、シタベニハゴロモに対して登録のある農薬はない。

(2)主な寄主植物はブドウ、ナシ、リンゴ、ウメなどの果樹。樹園地をよく見回り、産み付けられた卵塊を見つけた場合はそぎ落とす。卵塊は、ほ場外に持ち出し土中に埋めるか、袋に密閉したうえで処分するなど、適切に処理する。また、成虫や幼虫は見つけ次第捕殺する。

(3)施設栽培では、ハウスの開口部に防虫ネット等を設置し、侵入を防止する。

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