除草ロボット「ミズニゴール」2026年の量産化へ実証プロジェクト開始 ハタケホットケ2025年1月20日
テクノロジーを通じて農業自動化と楽しさ向上を目指す株式会社ハタケホットケは、水田除草ロボット「ミズニゴール」の最新版でGNSS自動運転型の2025年モデルを提供開始。2026年の量産化に向けて、従来のレンタル提供と農家間のシェアリングのほか、初の販売提供を実施。また、2025年モデルの説明会を開催する。
ミズニゴール2025
「ミズニゴール」は、全国で小規模農家が最も多く、後継者不足、耕作放棄地などの農業課題を抱える長野県で生まれた自動除草ロボット。水田を走り回り、田んぼの水を濁らせることで、稲の栄養を奪う雑草の光合成を遮り除草作業を自動化する。
健康志向が広がる一方、国内の一般的な農家では、重労働と経営の負担軽減のために除草剤などの農薬・肥料を使わざるを得ず、有機JAS米は国内で0.12%しか生産されていない。ミズニゴールは地域農家発のスマートアグリで、現役で農業と子育てに勤しむメンバーが、実体験と近所の農家へのヒアリング、地道な実験・改良を通じて開発した。
リニューアルした2025年モデルでは、自動運転のシステム設定の精度を向上させたほか、ボディの成形方法・部材を変更したことで耐久性・耐水性の向上、軽量化を実現。また、2024年モデルは走破性を重視した一方、田んぼの土の状態によっては苗を土に押し込んでしまうケースも発生したことから、2025年モデルでは車輪を稲に優しい形状・素材を採用したことで軽量化を図り、稲への影響を少なくしている。
従来のミズニゴールは、小規模農家向けの提供を想定したレンタル提供、または、農家間でシェアレンタルできる「地域サポーター制度」による提供だったが、農家の規模によっては「補助金を活用して購入したい」というニーズがあることから、2025年は初めて試験販売を開始。今シーズンの除草効果・土壌環境・走行ルート等の情報を踏まえて改良した最新モデルの量産化を2026年に計画している。
また、ミズニゴールの利用を通じて、各地から情報を集めて分析し、次年度の量産化に活かすため、最後の実証プロジェクトに参画できる農家を以下の内容で募集する。
◎「ミズニゴール2025年モデルの製品及び地域サポーター制度のオンライン説明会」開催日程
参加希望の農家・事業者は以下URLから申し込みを。
①1月20日10時〜
②1月24日10時〜
③1月29日10時〜
④1月31日10時〜
⑤2月1日10時〜
⑥2月5日10時〜
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日
-
「JPFA植物工場国際シンポジウム」9月1、2日に開催 植物工場研究会2025年4月2日
-
耕作放棄地を解消する「えごまプロジェクト」の寄付開始 長野県南木曽町と「さとふる」2025年4月2日