丹波市「農の学校」農産物コンテストで3年連続 卒業生・受講生が最優秀賞 マイファーム2025年2月26日
マイファームと兵庫県丹波市は、2月15日に開かれた「身体に美味しい農産物コンテスト2025」で、丹波市立農(みのり)の学校が出品したホウレンソウが、ホウレンソウ部門の最優秀賞を受賞したことを発表。また、卒業生(第4期生)の平尾宗宏さんが玉ねぎ部門で最優秀賞を受賞した。
「身体に美味しい農産物コンテスト2025」表彰式で
農の学校は同コンテストで、2023年に受賞した優秀賞(ロマネスコ部門)、2024年に受賞した最優秀賞(カーボロネロ部門)につづき、3年連続の受賞。第一線の農家が競うコンテストで、学校の受講生が主体となって栽培した農産物が連続受賞する快挙となった。
今回のホウレンソウ部門は栽培者の多い激戦区での受賞で、受講生にとって今後の就農への大きな励みとなる結果に。また、平尾さんの受賞は卒業生から初めての受賞となり、今後さらに多くの卒業生が栽培技術を磨き、賞に挑戦することが期待される。
「身体に美味しい農産物コンテスト」は、全国から有機農家が集まる有機農業の祭典「オーガニック・エコフェスタ」内で毎年開催されるコンテストで、持続可能な農業を志す全国の農家や農業学校から出品され、その美味しさと栄養価が競われる。
「身体に美味しい農産物コンテスト2025」は、通算12回目の開催。同コンテストは、食べる人の美と健康を支えることができる抗酸化力の高い農産物の栽培方法や土づくりの技術を確立することを目的に掲げ、有機農家はもちろん、様々な営農スタイルの農家の栽培技術向上に貢献している。
「身体に美味しい農産物コンテスト 2 0 2 5」表彰式投影スライドから
今回受賞したホウレンソウは、農の学校の有機JAS認証圃場において、受講生が種まきから収穫まで一貫して栽培管理し、1月に出品したもの。評価されたポイントは以下の通り。
①主催者のデータベース平均値と比較して、抗酸化力は約1.7倍、ビタミンC含量は約1.5倍、甘み(Brix糖度)は約1.3倍と、いずれも高い値であったこと。
②えぐみの要因となる硝酸イオン含量は、平均値1829mg/kgに比べて、検出下限値である25mg/kg以下と非常に低く、優れた値であったこと。
③食味は、シャキシャキとした食感、爽やかな青い風味、余韻の残る甘味と旨味が評価され「美味しい」との高い評価。
一方、同コンテストの「玉ねぎ部門」で最優秀賞を受賞した平尾さんは、2023年3月に農の学校を卒業後、故郷の青森県で新規就農し、農園名「大石平」として就農2年目を迎えた。今回の受賞について、平尾さんは「在学中の農場実習や座学を通じて、玉ねぎ栽培では特に水はけがよくふかふかな土、といった物理性が良い土壌をつくることが一番大事だと痛感した。そこで、自分の農園でも、学校で習った有機農法の技術をベースに、納豆菌や乳酸菌などの力を借りて玉ねぎが育ちやすい土壌・環境を整えて栽培しました」とコメント。受賞を励みに、「今後も品質の高い玉ねぎを栽培し、収量も増やしていきたい」と抱負を語っている。
重要な記事
最新の記事
-
主食用米 増産傾向に需給緩和懸念 卸・実需はひっ迫懸念「しっかり作って」 意見交換会2025年2月26日
-
【特殊報】きゅうりにCABYV 府内で初めて確認 大阪府2025年2月26日
-
日本の未来拓く青年農業者に期待 千葉大学 横手幸太郎学長インタビュー2025年2月26日
-
高齢・過疎化する団地の課題解決策を議論 東京・多摩ニュータウンの「ネコサポステーション」で研修 JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト(1)2025年2月26日
-
高齢・過疎化する団地の課題解決策を議論 東京・多摩ニュータウンの「ネコサポステーション」で研修 JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト(2)2025年2月26日
-
なじめる地元コミュニティーづくり【小松泰信・地方の眼力】2025年2月26日
-
農業女子の農機実習と交流を実施 第1回いばらキラキラ農業女子会 関東農政局茨城県拠点2025年2月26日
-
「JA全農杯 全国小学生選抜サッカー大会」3月1日に開幕2025年2月26日
-
コミュニケーションECアプリ「Atouch」でデジタル組合員証を導入 JAぎふ2025年2月26日
-
地元高校卒業式に北栄町産「フラワーフォトブース」を寄贈 JA鳥取中央 大栄花き部会2025年2月26日
-
日本女子ゴルフ 大里桃子プロとスポンサー契約締結 日本曹達2025年2月26日
-
【役員人事】丸大食品(4月1日付)2025年2月26日
-
【人事異動】丸大食品(4月1日付)2025年2月26日
-
「東京ソーシャルボンド」を取得 こくみん共済 coop〈全労済〉2025年2月26日
-
【役員人事】日本曹達(2025年4月1日付)2025年2月26日
-
農業生産者と食卓囲み260人が交流「産直ランチサミット」開催 パルシステム千葉2025年2月26日
-
乳製品の消費拡大「地方競馬ミルクウィーク2025」開催 馬事畜産振興協議会2025年2月26日
-
鳥インフル 米ネバダ州、ネブラスカ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年2月26日
-
鳥インフル 英ティロン州、ロンドンデリー州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年2月26日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年2月26日