測定アプリを用いた水路の摩耗調査手法 SOPを公開 農研機構2025年3月27日
農研機構は3月26日、「型取りゲージと摩耗深さ・表面粗さ測定アプリを用いた水路の摩耗調査手法標準作業手順書(SOP)」をウェブサイトで公開した。この手順書を活用することで、水路の摩耗調査が効率的になり、解析作業における個人差がなくなるため、調査結果の質が向上する。
農業用コンクリート開水路等の農業水利施設では、水や土砂が流れてくることによって表面が削られる摩耗劣化が生じ、摩耗が進行すると、施設の耐久性や水の流れやすさが低下し、農業用水の安定供給に支障が出るおそれがある。こうした不具合を早期に発見し、適時適切な対策を検討するには、施設の摩耗状態をモニタリングすることが重要となる。
農研機構は、摩耗状態の調査手法として「型取りゲージを用いた摩耗測定手法」を提案。この手法は、農林水産省のマニュアルにも掲載され、使用する器具が安価で現地作業も容易といった利点の一方、その後の解析作業に多くの労力を要することが課題だった。
そこで農研機構は、同手法の解析作業を自動化する摩耗深さ・表面粗さ測定アプリの操作方法と、一連の調査手順を示した標準作業手順書を公開した。同手順書は、調査において測定精度を上げるポイントなどのノウハウを、写真や図とともに詳しく解説。また、アプリの使用により、調査手順のうち解析部分にかかる時間が、良好な通信環境下なら30分超から数秒に短縮できる。同手順書の活用により、水路の摩耗調査を効率的かつミスなく実行でき、調査結果の質が向上する。
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