100周年記念品種16アイテムに注目集まる サカタフェア20132013年1月11日
サカタのタネは1月10日、パシフィコ横浜で「サカタフェア 2013横浜」を開催した。同社の開発商品だけでなく、同社の取引先卸・企業などが最新の生産資材などを出展する新春恒例のトレードショーで、9回目の今年は全国から約120社が出展し、約650人が来場した。
◆創業100周年、「情熱がなにより大事」
サカタのタネは今年7月に創業100周年を迎える。このフェアは100周年記念イベントのスタートでもあった。
坂田宏代表取締役社長は会見でこれまで、そしてこれからのグループの取り組み方針について次のように語った。「創業100周年を契機にグループスローガンを“PASSION in Seed”に決めた。われわれは植物、つまり生き物を扱う企業であり、自然と共生しながら商売に結び付けていくという非常に難しいテーマを課せられているが、これを実現するためには情熱がなにより大事だ。これからも新しい種苗を開発して安定供給し、また、それらの生産に役立つ資材もセットで提案することで社会に貢献していきたい」。
(写真)
3P品目の100周年記念品種を手に取る坂田宏社長
◆不良条件でも生育促進する有機液肥
同社は資材、花、野菜、プレミアム商材など各分野ごとで、新製品を中心に16のアイテムを「100周年記念品種・商品」に定め、販売を強化している。
資材では、2年前に販売した「サカタ液肥GB」やニーム油を配合した微生物有機肥料「プレミアムバイオエース」などがそれにあたる。
「サカタ液肥GB」は高温、低温、乾燥、塩害などの不良条件下でも植物の生育を促進し、品質を向上させる資材で、「日本農業の形を変えることができる」(資材統括部)という自信の商品だ。東日本大震災で津波被害を受けた水田でも効果を発揮し、東北の米生産の復旧に大いに貢献したという。
花では、創業以来積極的な品種改良に取り組んできた“3P品目”(パンジー、ペチュニア、プリムラ)で、それぞれパンジー「パシオ」、ペチュニア「エコチュニア」、プリムラ「アプリ」が記念品種になっている。それぞれ、外観の良さだけでなく出荷時期をずらすことができるなど付加価値の高い品種だ。例えば「エコチュニア」は、通常夏に咲くペチュニアを、冬場の低温・乾燥下でもしっかり生育出来るよう改良した上、電照や暖房も少なくて済むなど、コスト削減と温暖化対策を同時に実現できる品種だ。
そのほか、環境浄化植物のサンパチェンス、良食味で斑点病耐性の高いミニトマト「キャロルパッション」、プチギフトなどのノベルティー商材として使える乾燥培養土など、注目の品種・商品が出品された。
(写真)
サカタのタネの高機能液肥。種苗とあわせて生産資材も開発している
(関連記事)
・高品質・極早生のF1プリムラ「アプリ」 サカタのタネ (2012.12.13)
・秋春出荷向けの「ピッコローサ ニュースノー」 周年供給が可能に (2012.11.21)
・ミニトマトなど改良品種5点を投入 サカタのタネ (2012.11.02)
・トルコギキョウ部門でサカタのタネが最優秀賞 フロリアード2012 (2012.08.28)
重要な記事
最新の記事
-
多収米などの安定供給に向けた令和6年度業務用米推進プロジェクト 農林水産省2024年11月14日
-
Agrihubと井関農機「農機OpenAPI」初の商業利用を実現 農業機械と栽培管理のデータを一元管理2024年11月14日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」長崎新地中華街で食べ歩き 名物「長崎ちゃんぽん」堪能 JAタウン2024年11月14日
-
甘くてしっとり 福岡県産「富有柿フェア」14日から開催 JA全農2024年11月14日
-
ハスモンヨトウなど 全国的に多発 令和6年度病害虫発生予報第9号 農水省2024年11月14日
-
オオムギのゲノム多様性 大規模解読に成功 品種改良へDNA情報の活用が可能に かずさDNA研究所2024年11月14日
-
地域の日本酒をもっと身近に 日本酒ブランド「いちごう」新発売 Agnavi2024年11月14日
-
青森県産りんごの製造体制を拡大 オランダ製大型選果機を導入 日本農業2024年11月14日
-
「11月29日はノウフクの日」制定記念イベント開催 日本農福連携協会2024年11月14日
-
漁業・加工・消費が協力 南房総で41人が海岸清掃 パルシステム連合会2024年11月14日
-
アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立へ「技術カタログ Ver.3.0」公開 国際農研2024年11月14日
-
神奈川県産米はるみで純米大吟醸「あふり」国内外の酒類コンテストで受賞 吉川醸造2024年11月14日
-
2種の甘じょっぱさ「亀田の柿の種 ミルクチョコ&ホワイトチョコ」冬季限定発売2024年11月14日
-
「第50回 ブルームフェス」2025年1月に開催 園芸資材やガーデニング商品を展示会価格で2024年11月14日
-
【特殊報】キュウリCABYV 県内で初めて確認 福島県2024年11月13日
-
【警報】野菜類、花き類にハスモンヨトウ、オオタバコガ 県内全域で多発 熊本県2024年11月13日
-
農業知らずの財務省【小松泰信・地方の眼力】2024年11月13日
-
【クローズアップ】25年度全中畜酪政策提案 生産意欲損なわぬ酪肉近目標を 国産飼料拡大と生乳需給強化も2024年11月13日
-
町内清掃に参加し環境保全活動 JA共済連2024年11月13日
-
農業高校の生徒と教員がVRで農作業事故を疑似体験 JA共済連が農業収穫祭で特別講義2024年11月13日