高知で木質バイオマス発電所設立 出光など2013年1月29日
出光興産、土佐電気鉄道(高知市、竹本昭和代表取締役社長)、高知県森林組合連合会(戸田文友代表理事会長)は1月23日、合弁会社「土佐グリーンパワー(株)」を設立した。
土佐グリーンパワーは、平成27年4月の運転開始をめざす木質バイオマス発電所をつくる。
これは、再生可能エネルギーの固定価格買取制度や森林整備加速化・林業再生事業などを活用した事業で、再生可能エネルギーの活用とCO2削減、エネルギーの地産地消、森林資源の有効利用と森林整備などに取り組む3者の思惑が一致した。
計画している木質バイオマス発電所の燃料は、間伐材や材木として利用できない未利用材を100%使用。発電所にはこれらの原木を破砕・乾燥し、バイオマス原料となるチップに加工する施設を併設する。こうした原木をそのまま持ち込み発電まで一貫して手掛ける施設は、国内ではいまだ例がない。
年間約7?8万トンほどの燃料を使い、約3600万kWhを発電する。これは約1万世帯分相当の電力であり、発電した電力は土佐電鉄の運行する路面電車の走行など地元に還元する。
また、合弁会社の従業員数は約20人だが、関連事業を含めると140人の雇用創出を見込んでおり、地域産業おこしの面でも地域に貢献していく。
◇
【合弁会社概要】
商号:土佐グリーンパワー(株)
所在地:高知市仁井田
代表:竹本昭和氏(土佐電気鉄道代表取締役社長)
資本金:2億5000万円
出資比率:
土佐電気鉄道25%
高知県森連25%
出光興産50%
(写真)
1月23日の設立記者会見より。(左から)戸田高知県森連会長、竹本土佐電鉄社長、萩原栄治出光興産新エネルギー室室長
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