農業用水路トンネル、無人で点検 農研機構2013年9月18日
農研機構農村工学研究所は農業用水路トンネル内部のひび割れ、漏水などの不具合を見落とすことなく撮影・記録することができるを無人点検装置を開発した。
今回、開発した装置は直径450mm、高さ528mm、重さ35kgの円筒型のもの。水路トンネルの上流で放流し、下流で回収する仕組みのため、これまでの無人点検機で問題となっていた制御用ケーブルなどによる点検範囲の制限がない。通水中の点検も可能だ。
装置は透明ドームの内部に、左右の側壁と天井を撮影する高感度カメラ3台を搭載し、内部を余すことなく記録できる。カメラの画像はSDカードに記録されるので、回収後、すぐにノートパソコンなどで結果を確認することもできる。
実証試験では、延長791m、直径1.7m、流速1m/sの水路トンネルで、幅1.5mm以上のひび割れの有無を判別できた。
国内の農業用用排水路5万kmのうち、水路トンネルは約2000kmほど。この中には、敷設後50年ほど経過したものもあり、老朽化による崩落や断水などが懸念されている。これらを補修・整備しながら長寿命化させるためにも、「効率的な、水路の機能診断技術として活用してほしい」(農研機構)と期待している。
この装置についての問い合わせは農研機構農村工学研究所(TEL:029-838-8169)まで。
重要な記事
最新の記事
-
【'25新組合長に聞く】JAようてい(北海道) 金子辰四郎組合長(4/11就任) 「国民の胃袋」支える誇り胸に2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(上)2025年4月28日
-
全農 備蓄米 4月に5万5000t出荷2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(下)2025年4月28日
-
【JA人事】石塚克己(茨城県)石塚克己組合長を再任(4月26日)2025年4月28日
-
令和7年度「3-R畜産たい肥散布体験会」を開催 JA全農ひろしま2025年4月28日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年4月28日
-
二重米価制で農政を刷新せよ【森島 賢・正義派の農政論】2025年4月28日
-
ジャガイモ・馬鈴薯・ニドイモ・ナツイモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第337回2025年4月28日
-
【農業協同組合研究会】5月31日に研究大会 新基本計画と今後の農政テーマに2025年4月28日
-
里山再生ビオトープ「クミカ レフュジア菊川」創設 クミアイ化学工業2025年4月28日
-
JA大阪南管内ブドウ圃場で農業資材「スキーポン」試験開始 アクプランタ2025年4月28日
-
「世界ミックスダブルスカーリング選手権」日本代表チームの食事をサポート JA全農2025年4月28日
-
「JA全農杯全国小学生選抜サッカー決勝大会」全国から出場計16チームが決定2025年4月28日
-
JAタウン イメージキャラクター「じぇー太」のクリアファイル新発売2025年4月28日
-
全農杯全日本卓球選手権大会栃木県予選会 副賞のとちぎ和牛など「ニッポンの食」で子どもたちを応援 JA全農とちぎ2025年4月28日
-
和紙の製造技術を応用した農業用マルチシート「和紙マルチ」販売開始 日本製紙パピリア2025年4月28日
-
国産ジビエ認証施設に宮城県「大崎市ジビエ食肉処理加工等施設」認証 農水省2025年4月28日
-
お茶を楽しむ「チャチャっとお茶生活キャンペーン」開始 農水省2025年4月28日
-
大規模植物工場でわさびの栽培技術開発を開始 海外市場向け生産体制構築へ NEXTAGE2025年4月28日