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伝統的肥料「石灰窒素」 新たな機能で再評価2014年1月9日

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日本石灰窒素工業会が賀詞交歓会

 日本石灰窒素工業会はカーバイド工業会と合同での賀詞交歓会を1月8日、都内で開いた。

吉高会長 石灰窒素は、国内では製造開始から100年を超える伝統的な肥料で、原料が純国産でまかなわれている数少ない生産資材だ。
 近年、温室効果ガスや病害虫の発生などを抑制する効果が認められるなど改めて機能が評価されており、昨年10月には被覆肥料や化学合成緩効性窒素肥料と同じく「肥効調節型肥料」として認定され、エコファーマーでも使える環境保全型の資材としても利用できるようになった。
 工業会の吉高紳介会長(電気化学工業代表取締役社長)は交歓会であいさつし、「今から60年前の甲午(きのえうま)の年は石灰窒素の生産がピークにあり、年間生産量は43万トンあった。いまは、その10分の1ほどに落ち込んでしまったが、伝統的製品だからこそ守りに入ってしまったらすぐに衰退すると思う。常にイノベーションにチャレンジし、瑞穂の国の農業を守るために貢献していきたい」と、石灰窒素の普及に向けて抱負を述べた。
 来賓では、農水省の朝倉健司農産安全管理課長があいさつ。「国産の肥料ということで、消費者から、農家に広く普及してほしい、という声も聞く」と述べ、業界の発展に期待を寄せた。

(写真)
吉高会長


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