トレハロース利用した新肥料開発 タキイ種苗2014年2月27日
タキイ種苗は冷凍食品や和菓子などに使われる糖「トレハロース」を利用した新たな微量要素肥料「タキイ トレエース」を開発し、全国発売する。
トレハロースはキノコ、海藻など自然界の動植物や微生物に多く含まれる糖の一種だ。細胞を冷凍や乾燥から守るとされており、食品・医療品・化粧品などの保存に利用されている。
タキイ種苗はこのトレハロースの高い品質保持機能に着目。農作物の寒害対策、萎れの軽減、鮮度保持などに役立つと考え、トレハロースを主原料に微量要素や有機酸を含んだ肥料を新たに開発した。
トレハロースは、植物細胞内の氷点を下げ氷結晶の発生を抑える、細胞内の水をしっかりとキャッチするため乾燥後のたんぱく質の状態を安定させ細胞破壊を最小限に抑える、などの効果がある。
寒害・霜害としては予防的に事前にまくことで、霜や低温により新芽が傷つくのを防ぐ効果があり、果樹や茶の栽培で効果を発揮する。
萎れの軽減では、高温期のホウレンソウやコマツナなどの葉菜類の栽培で、品質向上などの効果が期待できる。
容量は500gで参考小売価格は1900円(税別)。全国の種苗店などで販売する。
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