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【決算】有機肥料のシェア拡大めざす 朝日工業2014年5月21日

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 朝日工業(株)は平成26年3月期の決算を発表した。大雪被害による損失があり大きく減益となったが、農業資材事業は肥料、園芸、種苗とも順調だった。

 売上高は前期比8.5%増の435億9100万円となったが、利益面では2月の大雪による製鋼工場の被害や操業停止などの影響から鉄鋼建設資材事業で大きな損失があったため、営業損失は5億6200万円、経常損失は6億4100万円、当期純損失は110億9300万円となった。
 農業資材事業は、売上高が同14.9%増の146億2800万円、営業利益が同73.8%増の15億3200万円で、増収増益だった。このうち、肥料事業は有機質肥料の拡販や価格改定などがあり増収増益、園芸事業はホームセンターでの取り扱い増などがあり増益、種苗事業は主力の大玉トマト「アニモ」の作付が熊本、茨城で増えたことなどから販売量が増えた。次期は、家畜ふんなどの堆肥を原料とした独自性のある有機質肥料の販売拡大をすすめ、この分野のシェア拡大を図るほか、種苗ではアニモ以外の野菜品種の市場投入を予定している。
 そのほか、除染などの復興関連や大気・水・土壌などの調査を行っている環境ソリューション事業も増収増益だった。
 次期の業績は、売上高410億円、経常利益13億5000万円を見込んでいる。

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