欧米の排ガス規制対応ディーゼルエンジン開発2014年9月4日
クボタが国内メーカーで初の適合認証取得
クボタは欧州で2014年10月、米国で2015年1月より実施される排出ガス最終4次規制に対応するディーゼルエンジンの開発を完了した。
クボタは米国のEPA(米国環境保護庁)規制、CARB(米国カリフォルニア州大気資源局)規制、および欧州の最終4次規制(ステージ4)の適合認証を取得した。CARBについては、国内メーカーで初めての取得となる。
今回認証を取得したディーゼルエンジンは、今年10月から順次量産を開始し、同社のトラクタ・建設機械に搭載されるほか、世界の大手建設機械・産業機械メーカーにOEM供給される。
米国で2015年1月より実施されるノンロードエンジン(56?130kw)に対する排出ガス最終4次規制は、排出ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)排出量を現行規制(第4次排出ガス規制)に対し、約90%低減しなければならない厳しい規制だ。
同社では、NOx低減対応のため、新たなデバイスとして「尿素選択還元型触媒」マフラーを採用。現行規制より採用している「ディーゼル・パティキュレート・フィルター」および「ディーゼル酸化触媒」とあわせた排気ガスの後処理装置システムを開発した。
また、今回の規制対応においても、搭載しやすいコンパクトな設計という現行機種の特徴を維持し、一部製品においては高出力化も実現した。
日本では、2015年10月より特殊自動車および特定特殊自動車の規制が改訂され、今回認定取得した米国・欧州と同等の規制となる。クボタは日本市場においても、今回開発を行ったエンジンを投入していく予定だ。
(写真)
クボタ水冷ディーゼルエンジン
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