苗作りに最適な水やり器具 「バナナノズル」2014年11月7日
サカタのタネはムラなくやわらかい水やりができ、苗作りに適した散水器具「バナナノズル」を開発した。11月上旬から、全国の種苗店、JAなどで販売を開始した。
ゆるく湾曲したバナナのような形が特徴で、ノズル上の穴が特殊な構造になっており、水が穴から円を描くように出るため、散水粒子が細かい霧状の水を出すことができるので、ムラなく全体に灌水することができる。また、水やりによって土がえぐれることがないため、播種後にタネが動いたり、流出したりといった、発芽の遅れや不良苗などのリスクが軽減できる。
使い方は、はす口と同じでホースに装着するだけ。一般の水道圧でも約3mの飛距離を出すことができるのも大きな特長で、遠くまで水やりができるため、苗トレーの間を何度も行き来する必要がなくなるなど、水やりにかかる作業時間を減らすのにも役立つ。試験的に使った苗生産者からは、「作業効率が上がった」「水やりでタネが動かず、土の跳ね返りが少ない」など好評だった。
本体はアルミ製で約270g、幅16cm、奥行き5cmの手のひらサイズ。各パーツが容易に分解でき、目詰まりなどのメンテナンスも簡単なので、不純物などが混入している可能性のある井戸水などでも安心して使える。ホースを付け替えれば液肥の散布用にも使えるし、近距離であれば軽トラックや農機などの汚れを落とすことができるほどの水圧があるなど、汎用性も高い。
散水の様子や使い方は、動画投稿サイトYoutube内のサカタのタネ特設ページで動画で紹介している。
この商品はドイツのレヒラー社が開発し、国内総販売代理店ティックコーポレーションを通じて、サカタのタネが販売する。価格は1個1万7000円(税別)。商品の問い合わせは、サカタのタネ資材統括部(TEL:045-945-8806)まで。
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