農家の省力化と売上増に貢献 石灰窒素工業会2015年1月9日
日本石灰窒素工業会はカーバイド工業会と合同での賀詞交歓会を1月8日、都内で開いた。
石灰窒素は100年以上の歴史を持つ伝統的な肥料であり、原料を輸出に頼らない純国産の生産資材だ。しかも近年は農薬的効能や温室効果ガスの発生抑制など、新たな効果が認められるなど、改めて評価されている。
工業会の吉高紳介会長(電気化学工業社長)は、「一昨年、農水省に肥効調節型肥料として認定して頂いたのに続き、昨年3月には農水省が作成した『担い手農家の経営革新に資する稲作技術カタログ』にも、石灰窒素を使った地力向上技術が掲載された」と、近年の再評価の動きを紹介し、とくに環境保全型農業やエコファーマーなどに対して、その効能をアピールしていきたいとした。
石灰窒素の需要については、平成25肥料年度(25年6月?26年7月)の単肥出荷量は前年比93%と落ち込み、26肥料年度に入っても11月までの5カ月間は昨年度並の1万7000トンと「厳しい状況で推移している。激しい気候変動、米価の値下がりなど厳しい農業環境を考えると今年度の回復は難しい状況だが、なんとか挽回に努めたい」と述べ、「これからも、農家の省力化と売上拡大に寄与できる技術として石灰窒素を普及していきたい」と力を込めた。
(写真)
あいさつする吉高会長
(関連記事)
・「地方創生には農業確立を」日本肥料アンモニア協会(2015.01.09)
・米・野菜価格引き続き低下 農産物価格指数(2014.12.26)
・【農業・農協改革】協同組合の理念を実践 宮永均・JAはだの(神奈川県)参事(2014.12.18)
・(91)今こそ吟味したい農政公約(2014.12.16)
・ICTで農作業・経営を効率化 アグリンピック(2014.12.15)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日