平成27年3月期減収減益決算発表 コープケミカル2015年5月11日
売上高は212億2700万円
コープケミカル(株)は5月8日、平成27年3月期(平成26年4月1日?平成27年3月31日)連結決算を発表した。厳しい農業情勢を反映し、減収減益決算となった。
同社主力の肥料事業では、米価の下落、生産コスト抑制に伴う減肥、生産者の高齢化や耕作放棄地の拡大など、販売環境は一層厳しさを増している。同社企業グループは、中期3カ年経営計画の最終年度として業績の向上に取り組んだ。
肥料事業では生産コスト抑制および生産者の高齢化に対応した機能性商品の販売を手掛けるとともに、地域に根ざした営業活動を積極的に展開したが、消費税引き上げ前の先取り出荷や米価下落の影響などにより減収となった。
化成品事業では、前年度後半からの景気回復基調を受け、汎用資材である塩酸・硫酸・リン酸の増販に加え、飼料用リン酸カルシウムの増販があり、増収となった。その他事業の多機能性無機素材部門は、新規用途拡販に努め増収となった。
この結果、連結売上高は212億2700万円(前年度比6.7%減)となった。利益面では製造経費や販売費および一般管理費の削減に努めたが、経常利益5300万円(同87.7%減)となった。当期損益は、投資有価証券および土地の売却益を特別利益に計上したものの、老朽化に伴う建物の解体撤去工事や、合併に係る費用および早期退職費用などを特別損失に計上した結果、9400万円の純利益(同32.3%減)となった。
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